住友精化JP:4008

時価総額
¥738.5億
PER
15.7倍
吸水性樹脂の製造・販売、機能マテリアルの製造・販売、化学品の製造受託事業を展開する企業。

事業内容

住友精化は、主に三つの事業セグメントを展開しています。まず、「吸水性樹脂」事業では、紙おむつや生理用品などの衛生材料、ペットシート、ケーブル用止水材などの工業用材料に使用される吸水性樹脂の製造・販売を行っています。

次に、「機能マテリアル」事業では、水溶性ポリマー、エマルジョン、微粒子ポリマー、医薬製品、機能製品などを取り扱っています。また、エレクトロニクスガス、標準ガス、工業薬品、医療用ガス、ケミカルガスの製造・販売も行い、酸素・窒素・水素などのガス発生装置の設計・製作・販売も手がけています。

最後に、「その他」事業では、化学品の製造受託事業を展開しています。これにより、住友精化は多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、幅広い産業分野での活躍を続けています。

経営方針

住友精化は、2023年度から2025年度にかけての中期経営計画において、四つの重点施策を掲げています。まず、「事業構造の強靭化」では、吸水性樹脂事業の拡大を目指し、シンガポールでの新製造設備の建設を進めています。これにより、アジア市場での需要増加に対応し、販売シェアの拡大を図ります。

次に、「研究開発の結実」では、環境に配慮した新製品の開発を推進しています。特に、使用済み紙おむつからの吸水性樹脂のリサイクル技術に注力しています。また、次世代半導体材料やリチウムイオン電池用材料の開発も進めており、研究施設の拡充を図っています。

「徹底した合理化」では、製造プロセスの改善を通じてCO2排出削減を目指しています。シンガポールの新設備は、これらの合理化を考慮した設計となっており、全社的な生産性向上を推進しています。デジタル技術を活用した業務の自動化も進めています。

最後に、「サステナビリティへの取り組み深化」では、カーボンニュートラルの実現を目指し、GHG排出削減に貢献する技術開発を進めています。住友精化は、持続可能な社会の実現に向けた具体的な施策を実行し、ステークホルダーの信頼回復に努めています。