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ハビックスJP:3895
事業内容
ハビックスは、不織布および紙の製造・加工・販売を手がける企業であり、連結子会社1社と共に事業を展開しています。事業は主に不織布関連事業と紙関連事業の2つのセグメントに分かれています。
不織布関連事業では、ハビックスはパルプ不織布と化合繊不織布を生産・販売しています。パルプ不織布は、フレッシュパルプを主原料とし、クッキングペーパーやおしぼり、ドリップ吸収シートなどに使用されます。化合繊不織布は、化学繊維を原料とし、紙おむつやペットシーツの表面材として利用されます。
紙関連事業では、ハビックスはフレッシュパルプを主原料とした衛生用紙を生産・販売しています。この紙は、紙おむつやペットシーツの吸収体の包合紙、おしぼり、テーブルナプキンなどに使用され、中間素材として提供されています。
経営方針
ハビックスは、経営理念「創和」のもと、社会への貢献と調和を目指し、持続可能な成長を推進しています。同社は「ビューティフルライフ創造企業」として、衛生・安心・快適な価値を提供することを目指しています。また、カーボンニュートラルや再生可能エネルギーの導入を進め、持続可能な社会の実現に貢献しています。
同社は「長期経営ビジョン2030」と「第1次中期経営計画2026」を策定し、5つの経営戦略を掲げています。これには、新事業・新分野の創出、競争力の強化、経営基盤の強化、人材マネジメント、サステナビリティ対応が含まれます。これにより、企業価値の向上と収益性の改善を図り、営業利益の拡大を目指しています。
ハビックスは、事業の変革を進めています。高品質な紙・不織布の提供に加え、より高付加価値の事業分野を築くことを目指しています。特に、衛生用品の加工事業を強化し、医療・介護向けの自社ブランド「Kireine」の拡大を図っています。また、他社との戦略的アライアンスを通じて、付加機能の強化を追求しています。
組織・人材の活性化も重要な課題です。ハビックスは、組織体制の整備と人材育成を強化し、医療・介護市場に精通した人材の登用を進めています。インナーブランディングやダイバーシティの促進を通じて、社員のモチベーションを高め、社内人材の活性化を図っています。
サステナビリティ経営の実現に向けて、ハビックスは環境に配慮した製品開発を進めています。再生可能エネルギーの導入や、使用済み紙パンツから再生されたパルプの活用など、環境問題に積極的に取り組んでいます。また、BCPの強化や生産体制の効率化を図り、持続可能な供給体制の構築を目指しています。