ニッポン高度紙工業JP:3891

時価総額
¥284.6億
PER
13.4倍
アルミ電解コンデンサ用セパレータや電池用セパレータなどの機能材の製造・販売を手がける企業。

事業内容

ニッポン高度紙工業は、主にアルミ電解コンデンサ用セパレータや電池のセパレータなどの機能材の製造・販売を行っています。同社は、これらの製品を通じて、電子機器や電力貯蔵装置の性能向上に貢献しています。

同社の事業は、アルミ電解コンデンサのセパレータを中心に展開されています。これらのセパレータは、電子機器の小型化や高性能化に不可欠な部品であり、同社の技術力が活かされています。

また、ニッポン高度紙工業は、電池のセパレータの製造・販売も行っています。これらのセパレータは、電池の安全性や効率性を高める役割を果たし、電動車両や再生可能エネルギー分野での需要が高まっています。

経営方針

ニッポン高度紙工業は、エレクトロニクス産業に不可欠なアルミ電解コンデンサ用セパレータや機能材の安定供給を通じて、顧客満足度を高めることを目指しています。社員一人一人の能力向上と自己革新を促進し、多様化するニーズに応えることで、企業価値の向上を図っています。

同社は、2030年3月期に向けた長期目標を掲げ、2025年3月期から2027年3月期までの3ヵ年中期事業計画を策定しています。この計画では、連結売上高200億円、連結営業利益36億円、自己資本利益率(ROE)10%以上を目標としています。

成長戦略として、ニッポン高度紙工業は5つの基本戦略を推進しています。新規事業創出による事業ポートフォリオの転換や、成長分野での新製品開発の強化を図り、ESG経営基盤の強化、DXの推進、人的資本への投資を進めています。

同社は、経営環境の変化に対応しつつ、エレクトロニクス業界の需要増加に応えるため、高品質で高信頼性の製品を提供しています。特に、生成AI関連投資や環境関連市場の拡大に伴う需要に対応するため、米子工場の生産設備を増設し、安定供給体制を強化しています。

また、ニッポン高度紙工業は、原材料・エネルギー価格上昇への対応や安定供給体制の強化、健康経営の推進を優先課題としています。資本効率の向上と株価を意識した経営を強化し、株主利益を重視した事業運営を行っています。