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コスモス薬品JP:3349
事業内容
コスモス薬品は医薬品や化粧品、日用品、一般食品を中心に取り扱うドラッグストアを全国の複数地域で展開しています。同社は地域の「日常の暮らしを豊かにする」ことを目指し、2025年5月末時点で1,609店舗を運営しています。
主な顧客は地域の一般消費者で、店頭での対面販売が収益の中心になっています。同社は調剤や健康食品、日配食品など幅広い品揃えで来店頻度と客単価の向上を図り、連結子会社のグリーンフラッシュが店舗の維持管理を担って運営を支えています。
事業は単一セグメントで、商品区分は医薬品(一般用薬、介護用品、健康食品、調剤)、化粧品(スキンケア・ヘアケア等)、雑貨(洗剤・ベビー用品・生活用品等)、一般食品(パン・牛乳・惣菜・調味料・飲料・酒類)、その他(たばこ等)に分かれています。同社はこれらを一店舗で揃えることで一度の買い物で必要なものが揃う利便性を提供しています。
経営方針
同社は中長期的に総資産経常利益率を維持または向上させることを成長の基本目標とし、積極的な新規出店を継続することで規模の拡大を図っています。具体的には、2025年5月末時点で1,609店舗を運営しており、商圏人口を1万人程度に設定した小さなエリアを多数開拓するビジネスモデルで成長を目指しています。少ない投資で高い利益を確保する体制を重視し、来店頻度と買上点数の両方を高めることで効率的な収益拡大を図っています。
重点投資分野は日常消耗品を中心とした商品構成と人材・サービス強化です。同社は医薬品・化粧品・日用品・一般食品を一店舗で揃えることで「一度の買い物で済む」利便性を提供し、薬剤知識を持つスタッフによるライトカウンセリングや清掃・陳列の徹底で顧客満足度を高めています。連結子会社による店舗維持管理体制も整備しており、品揃えの幅と店舗運営力で競合との差別化を図っています。
新市場開拓と出店戦略は「インクが染み出すように」エリアを面で制圧しつつ徐々に拡大する方針です。同社は自社同士の競合を厭わず商圏を細かく分割して高密度に出店することで局所的な高シェアを狙い、出店候補地に窮することなく多店舗展開を実現しようとしています。加えて調剤事業のシェア拡大を明確に掲げており、来店客数が多い店舗網を活かして調剤併設を進める計画です。
技術革新については組織・情報システムの整備を重要課題と位置づけ、具体的には人材教育、マニュアル整備、コンピュータシステムの充実を三本柱として取り組んでいます。同社は販売データや在庫管理などのシステムを強化し、店舗運営の標準化と効率化によってマネジメントレベルを引き上げることを目指しています。これにより拡大を続けるチェーン全体の安定成長を支える体制構築を進めています。