ユーグレナ (2931) 株価

時価総額
¥566.8億
PER
微細藻類ユーグレナの研究開発・製造の有力企業。ユーグレナを活用した健康食品・化粧品のヘルスケア事業を中核に、バイオ燃料事業やアグリ事業を展開。24年12月にマレーシアでPETRONAS等と商業規模バイオ燃料製造の合弁会社設立。05年に世界初の食品用途屋外大量培養に成功。

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事業内容

ユーグレナは、「人と地球を健康にする」を目標に掲げて、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の大量培養技術を核とした事業を展開する企業です。同社は世界で初めて屋外でのユーグレナ食品用途大量培養に成功した技術力を強みに、健康食品や化粧品の開発・販売を主力事業としています。さらに、バイオ燃料事業やアグリ事業など、微細藻類の多様な活用を通じて持続可能な社会の実現を目指しています。

同社の収益構造は、ヘルスケア事業を中核とする複数の事業で構成されています。主要顧客は、自社ECサイトや電話を通じた直販の一般消費者、ドラッグストアなどの小売店舗、製薬会社や食品メーカーなど製造業向けの原料供給先が含まれます。販売形態は直販、卸売、OEM供給、原料販売など多岐にわたり、国内外のアジア市場にも展開を進めています。

事業セグメントは、ヘルスケア事業、バイオ燃料事業、その他事業の3つに分かれています。ヘルスケア事業では、ユーグレナやクロレラを活用した健康食品・化粧品の製造販売を行い、「からだにユーグレナ」などの自社ブランドを展開しています。バイオ燃料事業では、マレーシアでの商業規模プラント建設を進めながら、持続可能な航空燃料の供給実績を積み重ねています。その他事業では、肥料・飼料分野のアグリ事業、遺伝子解析サービス、バングラデシュでのソーシャルビジネスなど、新規成長領域の開発に取り組んでいます。

経営方針

ユーグレナは「バイオマスの5F戦略」を軸とした独自の成長戦略を展開しています。同社は微細藻類ユーグレナを重量単価の高い順に、Food(食料)、Fine Chemical(高機能素材)、Feed(飼料)、Fertilizer(肥料)、Fuel(燃料)の5分野へ展開する戦略を基本方針としており、技術の蓄積に応じて付加価値の高い用途から順次事業化を進めています。2026年度には売上高520億円、調整後EBITDA70億円を目指し、2030年度には商業プラントの本格稼働を前提として売上高1,000億円規模の達成を掲げています。

同社は研究開発力の強化と「両利きの経営」による事業ポートフォリオの拡充に重点投資しています。既存のヘルスケア事業では、定期購入型の直販モデルを核として顧客基盤の拡大と収益性の向上を図り、パラミロンなどの希少成分を活用した高機能素材の開発に注力しています。一方で新規分野では、SAFやHVOなどのバイオ燃料事業で2028年下期の商業プラント稼働を予定しており、年間約10万KL規模の供給体制構築を進めています。また、飼料・肥料分野のアグリ事業や海外市場への展開を通じて、収益基盤の多様化を推進しています。

新市場開拓では海外展開と疾患領域への応用を重要な成長機会と位置づけています。ユーグレナやクロレラは約40か国への展開実績があり、ハラール認証やASC-MSC海藻認証を取得してアジア・イスラム市場での販路拡大を進めています。疾患領域では、慢性腎臓病患者約2,000万人を対象としたメディカルフードの実用化可能性を探索しており、医療現場との連携を深めてエビデンス蓄積を進めています。マレーシアでの商業プラント建設や現地でのバイオマス糖源転換研究など、アジア地域を戦略拠点とした事業基盤の構築にも取り組んでいます。

技術革新への取り組みでは、ゲノム編集技術を活用した有用株の作出や大規模・低コスト生産技術の開発を推進しています。特にバイオ燃料原料としての藻油生産では、従来の屋外プール型培養に比べて効率的な屋内タンク従属栄養培養の実用化を目指し、マレーシアのパーム農業残渣を糖源として活用する研究開発を加速させています。また、パラミロンの新機能発見や作用機序解明に向けた基礎研究の強化により、ヘルスケアからアグリ事業まで幅広い分野での新たな価値創出を図っています。同社は2024年度に7期ぶりの連結営業黒字を実現しており、持続的な利益成長に向けた収益構造の改善も着実に進展しています。

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