エバラ食品工業JP:2819

時価総額
¥250.9億
PER
19.1倍
食品事業では「黄金の味」や「焼肉のたれ」などの調味料を製造販売し、物流事業では倉庫業や貨物運送取扱業を展開する企業。

事業内容

エバラ食品工業は、食品事業、物流事業、その他事業の3つのセグメントを持っています。食品事業では、家庭用商品と業務用商品を展開しています。家庭用商品には、「黄金の味」や「焼肉のたれ」、「すき焼のたれ」などの調味料が含まれます。これらの商品は、エバラ食品工業が製造販売し、海外の関連会社が仕入れて販売しています。

業務用商品では、焼肉のたれやラーメンスープなどがあり、エバラ食品工業が製造販売しています。タイのEBARA FOODS (THAILAND) CO., LTD.は、現地での製造販売も行っています。また、上海の荏原食品(上海)有限公司は、現地で委託生産した商品を販売しています。丸二株式会社は、麺用調味料などを製造販売しています。

物流事業は、株式会社エバラ物流が担っており、倉庫業や貨物運送取扱業を行っています。その他事業では、株式会社横浜エージェンシー&コミュニケーションズが広告宣伝事業や人材派遣事業を展開しています。これらの事業を通じて、エバラ食品工業は多角的なビジネスを展開しています。

経営方針

エバラ食品工業は、2033年度に向けた長期ビジョンを掲げ、「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」を目指しています。このビジョンの実現に向け、挑戦と成長のサイクルを通じて独自性のある商品・サービスを提供し、社会に必要とされる存在となることを目指しています。

同社は、長期ビジョンを実現するために、国内外で多様な人材を育成し、製造体制の変革を進めています。特に、液体調味料に加え粉末調味料分野でもビジネス領域を拡大し、健康分野での新たなビジネス確立を目指しています。また、東南アジア地域での自社商品の浸透を図り、ICTを活用したデータ活用型経営を推進しています。

中期経営計画「Ebara Reboot 2026」では、構造変革と成長投資を通じて利益拡大を図ることを重要方針としています。具体的には、既存事業の高収益化、新市場の開拓、経営基盤の改革を進めています。これにより、持続的な成長を実現し、企業価値の向上を目指しています。

エバラ食品工業は、2026年度までにEBITDA40億円、海外売上高比率5%以上を目標としています。また、株主還元においては、総還元性向50%以上を目指し、安定した株主還元を継続する方針です。これにより、株主価値の向上を図り、持続可能な成長を実現しようとしています。