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味の素JP:2802
事業内容
味の素は、調味料や食品、冷凍食品、ヘルスケア関連製品など多岐にわたる事業を展開しています。調味料・食品セグメントでは、味の素食品や味の素AGFなどが中心となり、調味料や栄養・加工食品を提供しています。これにより、家庭用から業務用まで幅広いニーズに応えています。
冷凍食品セグメントでは、味の素冷凍食品や味の素フーズ・ノースアメリカが主力となり、冷凍食品の製造・販売を行っています。これにより、消費者に便利で高品質な食品を提供しています。特に、餃子やピザなどの人気商品が多くの支持を集めています。
ヘルスケア関連では、医薬用・食品用アミノ酸やバイオファーマサービスを提供しています。味の素ヘルシーサプライや味の素オムニケムなどがこの分野で活躍しており、健康食品や医薬品の開発・製造を支えています。これにより、健康志向の消費者に向けた製品を展開しています。
また、ファンクショナルマテリアルズセグメントでは、電子材料などの高機能素材を提供しています。味の素ファインテクノがこの分野を担当し、先端技術を駆使した製品を開発しています。これにより、電子機器や自動車産業など多様な分野での応用が期待されています。
その他の事業としては、製造受託や物流、サービス業務などがあります。これらの事業は、味の素エンジニアリングや味の素コミュニケーションズなどが担い、企業全体の効率化やサービス向上に寄与しています。これにより、味の素の事業基盤を支えています。
経営方針
味の素は、2030年を見据えた「中期ASV経営 2030ロードマップ」を掲げ、長期的な成長を目指しています。この計画では、従来の3ヵ年中期経営計画を廃止し、未来から現在を振り返る「バックキャスト」手法を採用。組織を超えた新たな価値創造や事業モデルの変革を推進しています。
同社は「アミノサイエンス®で、人・社会・地球のWell-beingに貢献する」という志を掲げ、ASV指標を基にした挑戦的目標を設定。これにより、環境負荷の50%削減と10億人の健康寿命延伸を2030年までに実現することを目指しています。これらの目標は、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップです。
味の素は、企業文化の進化と無形資産の強化を通じて、ASV経営のさらなる進化を図っています。新体制のもと、既存事業の成長と新事業の創出を両立させることで、事業ポートフォリオの進化を推進。高速開発システムを活用し、スピードとスケールの両面での成長を目指しています。
同社は、ステークホルダーとの対話を重視し、サステナビリティ諮問会議の答申を基に、6つの重要テーマを設定。これにより、社会に提供する価値を明確化し、多様な関係者の期待に応えることを目指しています。これらの取り組みは、持続可能な成長の基盤となっています。