トーメンデバイスJP:2737

時価総額
¥819億
PER
12.8倍
サムスングループ製の半導体や電子部品を中心に、DRAM、NAND FLASH、SSD、SoC、OLEDなどの売買を手がける事業。

事業内容

トーメンデバイスは、親会社である豊田通商株式会社や子会社4社、関連会社1社と共に企業集団を形成しています。同社とその子会社は、主に半導体や電子部品の売買を行っています。豊田通商は総合商社として、8つの事業領域とそれを支えるコーポレート部門を持ち、多岐にわたる事業を展開しています。

トーメンデバイスは、株式会社ネクスティエレクトロニクスのサムスングループ製半導体の販売部門を分離独立させて設立されました。設立以来、サムスングループの半導体や電子部品を中心に取り扱っています。一方、ネクスティエレクトロニクスはサムスングループ以外の外国系半導体メーカーの製品を主に取り扱っています。

トーメンデバイスは、日本国内ではサムスングループから商品を仕入れ販売し、海外では子会社がサムスングループから商品を仕入れ販売しています。これにより、国内外での事業展開を行っています。主な取扱商品には、メモリー、システムLSI、ディスプレイ、その他の電子部品があります。

具体的な取扱商品としては、メモリーではDRAMやNAND FLASH、SSDなどがあります。システムLSIでは、SoCやDDI、CIS、PMICなどが含まれます。ディスプレイ分野では、LCDやOLEDが主要な製品です。その他には、LEDやMLCC、バッテリー、設備などが取り扱われています。

経営方針

トーメンデバイスは、先端技術の提供とグローバルなパートナーシップを通じて、顧客と社会に貢献することを経営理念としています。同社は、サムスングループとの強固な関係を活かし、豊田通商グループとのシナジーを追求しながら、顧客に密着したサービスを提供しています。

2023年4月に策定された中期経営計画(2023年4月~2026年3月)では、初年度に特別損失を計上する事態がありましたが、2025年3月期には歴代2位の売上高と純利益を達成しました。最終年度の2026年3月期には、アメリカの貿易政策や市況の影響を受けると予想される中、定量目標の実現に向けて全力で取り組んでいます。

トーメンデバイスは、急速な技術革新やグローバル化、地球温暖化などの課題に対応するため、国内外での事業再編や新規ビジネスの開拓を進めています。特に生成AIサーバービジネスや車載ビジネスの強化に注力し、最先端の商材を提案するトータルソリューションを提供しています。

同社は、サムスングループの商材を中心に取扱商品・機能の幅を広げ、技術・品質対応ができる体制を構築しています。また、海外拠点・物流機能を活用し、国内外でのサポート体制を強化し、顧客視点での最適なソリューション提供を目指しています。

ESG(環境、社会、ガバナンス)への取り組みも強化しており、低炭素社会の実現に向けた半導体・電子部品の供給や、ダイバーシティ推進、人権尊重、ガバナンス体制の構築に注力しています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を図っています。

トーメンデバイスは、SDGsの目標に合致した事業推進を通じて、ビジネスリスクの軽減や新たなビジネスチャンスの創出を目指しています。サステナビリティ推進委員会を設置し、重要な経営課題に対する迅速な対応を行う体制を整えています。