亀田製菓JP:2220

時価総額
¥986.5億
PER
亀田製菓株式会社は、国内外での米菓製造販売、長期保存食や植物性乳酸菌、米粉パン、プラントベースドフードの製造販売、貨物運送等を手がける。

沿革

1957-08新潟県中蒲原郡亀田町大字貝塚35番地1において、亀田町農産加工農業協同組合を母体として亀田製菓株式会社を設立、現亀田工場(元町)にて米菓の製造を開始。
1962-05新潟県中蒲原郡亀田町大字城所甲564番地に本社を新設移転。
1971-09新潟県北蒲原郡水原町に水原工場を新設。
1972-10新潟県中蒲原郡亀田町元町1丁目3番5号に本社を新設移転。
1976-09新潟県白根市に白根工場を新設。
1984-10新潟証券取引所に上場。
1987-10新潟県中蒲原郡亀田町に亀田第二工場(現亀田工場(工業団地))を新設。
1990-11新潟県中蒲原郡亀田町大字早通2871番地8に本社を新設移転。
1992-04亀田あられ株式会社と合併。新潟輸送株式会社、アジカルフーズ株式会社(現アジカル株式会社)を100%子会社化。
1993-03株式会社ユーノスロード新潟(現株式会社エヌ.エイ.エス)を子会社化。米国イリノイ州のSESMARK FOODS, INC.(現TH FOODS, INC.)を関連会社化。
1994-09慢性腎不全患者の食事療法用低タンパク質米飯「ゆめごはん」の製造販売を開始。
1996-11主食米の販売を開始。
1997-10情報システム事業部を分社化し、100%子会社ケイ・システム株式会社を設立。
1998-04エンジニアリング事業部を分社化し、100%子会社株式会社アデマックを設立。
2000-02咀嚼・嚥下困難者用「ふっくらおかゆ」の製造販売を開始。
2000-03「植物性乳酸菌ヨーグルト」の販売を開始。新潟証券取引所と東京証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。
2001-03品質の国際規格ISO9001認証取得。
2002-12環境の国際規格ISO14001認証取得。
2003-01中国青島市に、子会社「青島亀田食品有限公司」設立認可。
2003-03亀田工場と旧本社工場の機能を統合し、その呼称を亀田工場に統一。
2004-02とよす株式会社を子会社化。
2004-10株式会社日新製菓を子会社化。
2005-04新潟輸送株式会社100%子会社の亀田トランスポート株式会社を設立。
2005-07天津亀田食品有限公司(康師傅控股有限公司との合弁会社)を設立し、関連会社化。
2008-04米国カリフォルニア州に、100%子会社 KAMEDA USA, INC.を設立。
2009-02タイ国のSMTC Co.,Ltd.(現THAI KAMEDA CO., LTD.)を子会社化。
2010-09ケイ・システム株式会社と株式会社アデマックの2社を吸収合併。
2011-03とよす株式会社において、柿の種専門店「かきたねキッチン」を大阪の百貨店にオープン。
2012-04東京証券取引所市場第一部に指定。
2012-12関連会社の天津亀田食品有限公司の持分を全て譲渡。米国カリフォルニア州のMary's Gone Crackers, Inc.を子会社化。
2013-01尾西食品株式会社を子会社化。
2013-06ベトナムにTHIEN HA KAMEDA, JSC.を設立し、関連会社化。
2017-04食品安全マネジメントシステム規格FSSC22000認証取得。インドにDaawat KAMEDA(India)Private Limited(現KAMEDA LT FOODS (INDIA) PRIVATE LIMITED)を設立し、関連会社化。
2018-06カンボジア王国にLYLY KAMEDA CO., LTD.を設立し、子会社化。
2019-02株式会社マイセン及び株式会社マイセンファインフードを子会社化。
2020-06タイ国のSingha Kameda (Thailand) Co., Ltd.及びSingha Kameda Trading (Thailand) Co., Ltd.を子会社化。
2021-07株式会社タイナイを子会社化。
2021-10ベトナムのTHIEN HA KAMEDA, JSC.の株式の一部を追加取得し、子会社化。
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
2023-01株式会社マスヤを関連会社化。
2023-09Singha Kameda Trading (Thailand) Co., Ltd.を清算結了。

事業内容

亀田製菓株式会社とそのグループ企業は、菓子の製造販売を中心に、運送などの関連活動も手がける多角的な事業を展開しています。同社グループは、国内米菓事業、海外事業、食品事業の3つの主要セグメントに分かれており、これらを報告セグメントとしています。

国内米菓事業では、日本国内での米菓の製造販売を行っており、アジカル株式会社、とよす株式会社、株式会社日新製菓などがこのセグメントに含まれます。海外事業では、Mary's Gone Crackers, Inc.やKAMEDA USA, INC.などを含む海外の子会社を通じて、米菓の製造販売を海外市場で展開しています。食品事業では、長期保存食、植物性乳酸菌、米粉パン、プラントベースドフードなどの製造販売を行っており、尾西食品株式会社や株式会社マイセンなどがこのセグメントに属しています。

さらに、同社グループは貨物運送事業も手がけており、新潟輸送株式会社や亀田トランスポート株式会社などがこの活動を支えています。これらの事業を通じて、亀田製菓株式会社グループは、食品業界における多様なニーズに応える幅広いサービスを提供しています。

経営方針

亀田製菓株式会社は、1957年の設立以来、米菓の製造技術の探求と高品質な商品の提供を通じて社会への貢献を目指してきました。同社は、企業理念に基づき、グローバル展開を実現するための「ミッション・ビジョン」を掲げ、グループ全体で共有しています。中期経営計画では、食品業界の環境変化を踏まえ、「Better For You」の観点からお客様価値を提供し、長期ビジョン「グローバル・フード・カンパニー」の実現を目指しています。2030年度には、「あられ、おせんべいの製菓業」から「Better For Youの食品業」への進化を目標としています。

同社は、「植物性素材」をベースにした多彩な食感と味付け技術を活用し、世界の人々に美味しく楽しい食を提供することで、健康と地球環境を考慮した社会課題の解決に取り組んでいます。また、米菓事業で培ったコア技術の活用と外部とのパートナーシップを通じて、米菓中心の事業構造から転換し、アセットライトで高収益体質なビジネスモデルへの進化を目指しています。

2023年度から2026年度までは、環境変化による収益基盤の早期回復と再整備を目的に構造改革を集中的に行い、2027年度から2030年度はその基盤をベースに拡大成長フェーズに移行し、飛躍的成長を目指します。企業価値の向上に向け、価格訴求型から価値訴求型のビジネスモデルへの変更と、新たな価値提供と市場創造による成長性と収益性を兼ね備えた事業ポートフォリオの形成に取り組んでいます。亀田製菓は、厳しい環境変化の中でも機会を見出し、「米菓」と「食」でのイノベーションを通じて企業価値を高めていく戦略を推進しています。