meitoJP:2207

時価総額
¥380億
PER
13.3倍
食品事業ではチョコレートやアイスクリーム、化成品事業では酵素や医療材料、不動産事業ではゴルフ場経営を展開。

事業内容

名糖産業は、食品、化成品、不動産の3つの主要な事業セグメントを持っています。これらの事業は、名糖産業とその子会社、関連会社によって運営されています。

食品事業では、名糖産業はチョコレート、粉末飲料、ゼリー、バウムクーヘン、アイスクリーム、芋菓子、キャンディ、ケーキ、栄養食品などを製造・販売しています。このセグメントには、株式会社エースベーカリー、名糖乳業株式会社、株式会社ピーシーエス、株式会社おいもや、株式会社平松商店が関与しています。

化成品事業では、名糖産業はレンネット(チーズ用凝乳酵素)、リパーゼ(脂肪分解酵素)、デキストラン・サルフェート(高脂血症剤等)、デキストラン(血漿増量剤、血流改善剤等)、デキストランマグネタイト(MRI造影剤、医療機器材料等)、香料(食品添加物)、デキストラン鉄(動物薬)、混合飼料を提供しています。

不動産事業では、名糖産業はゴルフ場の経営や不動産賃貸を行っています。このセグメントには、プリンスゴルフ株式会社が含まれています。また、名糖アダムス株式会社はチューインガムの製造販売を行い、株式会社名糖蓼科山荘は福利厚生施設の取得及び管理を担当しています。

さらに、名糖産業はソフトウェアの開発販売事業を展開する株式会社ピーシーエスを子会社化し、情報システムの組織強化を図っています。これにより、名糖産業グループの競争力を高めることを目指しています。

経営方針

名糖産業は、食品と化成品を中核事業とし、「おいしさ、たのしさ、健康」を追求する企業理念のもと、成長戦略を推進しています。2025年には商号を「株式会社meito」に変更し、ブランド認知と企業価値の向上を図ります。また、創立80周年を機に新たなパーパス「カラダもココロも豊かで楽しい毎日に」を制定し、持続的な成長を目指しています。

名糖産業は「MEITO CHALLENGE 2026」という中期経営計画を策定し、2027年3月期までに連結売上高300億円、営業利益18億円、経常利益30億円、ROE5.0%以上、PBR1.0倍を目指しています。この計画は、食品事業と化成品事業の強化を通じて、企業価値の向上を図るものです。

成長戦略として、名糖産業はバックキャスト思考を取り入れ、事業ポートフォリオの最適化を進めています。また、人的資本や資本コストを意識した経営を強化し、持続的な成長を支える基盤を築いています。これにより、名糖産業は市場競争力を高め、安定した成長を実現しようとしています。

名糖産業は、食品事業においてSNS広告やテレビCMを活用し、ブランド認知度を向上させています。化成品事業では高付加価値商品のグローバル展開を強化し、売上拡大を図っています。これらの施策により、2024年度は計画を上回る業績を達成し、順調なスタートを切っています。

財務戦略として、名糖産業は成長投資を行い、収益力と資本効率の向上を図っています。株主に対しては安定的な配当を維持し、累進配当を実施する方針です。2025年から2027年にかけて、年間配当を段階的に増加させる計画を立てています。