名糖産業JP:2207

時価総額
¥304.6億
PER
食品事業ではチョコレートやアイスクリーム、化成品事業ではレンネットやデキストラン、不動産事業ではゴルフ場経営や不動産賃貸を展開。

沿革

1945-02名古屋市西区に富士製薬株式会社を設立。全国農業会に納入の家庭薬を製造。
1947-01ビタミンAD油(肝油)の製造輸出。
1953-04名糖産業株式会社と改称。名古屋工場にてチョコレート、キャンディ等の菓子製造開始。
1954-02代用血漿デキストランの製造開始。
1955-04名古屋市西区に名糖薬品株式会社を設立。(1963年3月に名糖販売株式会社と改称)
1957-04福岡工場を建設し、アイスクリームの製造開始。
1959-02名古屋証券取引所に株式上場。
1961-08アメリカンチクル社との合弁会社「名糖アダムス株式会社」を設立し、チューインガムの生産を開始。(現・持分法適用関連会社、現在の合弁相手はモンデリーズ・ジャパン株式会社)
1961-10東京証券取引所に株式上場。
1962-09動脈硬化治療剤D・Sの製造開始。
1964-11八王子工場建設。脂肪分解酵素リパーゼの製造開始。
1966-04福岡県飯塚市に名糖協同株式会社を設立し、牛乳の製造開始。(1970年3月に名糖乳業株式会社と改称、現・連結子会社)
1967-01凝乳酵素レンネットの製造開始。
1967-11名古屋市西区笹塚町2-41に本社を新築。
1970-10名古屋工場にキャンディ工場完成。
1973-09名古屋工場にチョコレート工場完成。
1974-08福岡県宮若市にプリンスゴルフ株式会社を設立。(現・連結子会社)
1976-10福岡県宮若市にゴルフ場完成し、プリンスゴルフ株式会社に賃貸開始。
1980-05枇杷島工場に粉末工場移転。
1981-07名古屋工場にチョコレート西工場完成。
1985-12福岡工場に粉末工場完成。
1987-10名糖販売株式会社を吸収合併。
1990-03枇杷島工場にデキストラン鉄の製造プラント新設。
1990-07八王子工場にデキストランの混合包装棟建設。
1993-01名古屋工場にキャンディ工場完成。
1997-06枇杷島工場にデキストランマグネタイト製造設備完成。
2002-10バウムクーヘン、ゼリーを主要製品としている株式会社エースベーカリーの株式を100%取得し子会社化。(現・連結子会社)
2003-12福岡市中央区警固に賃貸マンション完成し賃貸開始。
2005-02八王子工場にレンネット工場完成。
2006-10東京都府中市に府中ビルを新設。
2010-03八王子工場にレンネット第二工場完成。
2010-06小牧工場を建設し、レンネットの顆粒および混合飼料ヘルシーフレンドの製造設備を移転。
2010-07愛知県小牧市に賃貸工場完成し、株式会社エースベーカリーに賃貸開始。
2013-06小牧工場および株式会社エースベーカリー小牧工場に太陽光発電設置。
2016-03八王子工場において「FSSC22000」の認証取得。
2016-11名古屋工場において「FSSC22000」の認証取得。
2018-01小牧工場において「FSSC22000」「ISO22000」の認証取得。
2018-02八王子工場において「メタノール蒸留工程における廃熱を活用した省エネルギーの取り組み」で2017年度省エネ大賞(経済産業大臣賞)を受賞。
2018-08福岡工場において「FSSC22000」の認証取得。
2018-09瀬戸工場を建設し、チョコレートの製造開始。
2020-08瀬戸工場において「FSSC22000」の認証取得。
2022-04東京証券取引所の市場第一部からプライム市場、名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場にそれぞれ移行。
2023-03瀬戸工場に太陽光発電を設置。
2023-09小牧工場を増築し、中部地区の粉末飲料の生産拠点を統合。
2024-02芋菓子を主要製品としている株式会社おいもや、株式会社平松商店の株式を100%取得し子会社化。(現・連結子会社)

事業内容

名糖産業は、食品、化成品の製造販売および不動産事業を主軸に展開している企業です。同社グループは、名糖産業を含む子会社3社および関連会社3社で構成されています。

食品事業では、チョコレート、粉末飲料、バウムクーヘン、アイスクリーム、ゼリー、キャンディ、ケーキ、栄養食品などの製造販売を行っています。このセグメントにおいては、名糖産業自身のほか、㈱エースベーカリー(連結子会社)、名糖乳業㈱(連結子会社)が製造販売を担っており、名糖㈱(関連会社)は一部製品を仕入れています。

化成品事業では、レンネット(チーズ用凝乳酵素)、リパーゼ(脂肪分解酵素)、デキストラン(血漿増量剤や血流改善剤等)、デキストランマグネタイト(MRI造影剤や医療機器材料等)、デキストラン・サルフェート(高脂血症剤等)、香料(食品添加物)、混合飼料、デキストラン鉄(動物薬)などの製造販売を手掛けています。この事業も名糖産業が中心となっており、名糖㈱は包材を製造し、名糖産業はその一部を仕入れています。

不動産事業においては、ゴルフ場の経営や不動産の賃貸を行っています。具体的には、名糖産業が不動産賃貸を、プリンスゴルフ㈱(連結子会社)がゴルフ場の経営をそれぞれ担当しています。

さらに、関連会社である名糖アダムス㈱はチューインガムの製造販売を、㈱名糖蓼科山荘は福利厚生施設の取得及び管理を行っています。これらの事業を通じて、名糖産業グループは多角的なビジネスを展開しています。

経営方針

名糖産業は、食品および化成品事業を中核とし、不動産事業も手掛ける多角的なビジネスを展開しています。同社は、お客様に喜ばれる商品を提供することを企業理念とし、お客様重視の経営、迅速かつ確実な仕事、創意工夫に基づく独自性のある経営、人間性を尊重する活力ある経営を基本姿勢としています。経営指標としては、売上規模の追求だけでなく、利益率、特に売上高経常利益率を重視しています。

中期経営計画「MEITO CHALLENGE 2023」では、売上・利益拡大、ブランド強化、工場の生産性・品質向上、組織・人事活性化、M&Aによる事業拡張を成長戦略の柱として掲げています。食品事業では、中核ブランドへの経営資源の投下や新規ブランドの創出による売上拡大を目指し、化成品事業では、高性能・高品質な微生物酵素製品の世界市場での拡販や高付加価値製品の販売強化に努めています。また、工場の生産性・品質向上、組織・人事活性化を通じて、企業価値の永続的な向上を目指しています。

さらに、M&Aを通じた業容拡大や利益創出に資する投資の検討、SDGs目標の設定とサステナビリティ推進委員会の立ち上げによる環境方針や人権方針などの課題への取り組みを進めています。これらの戦略を通じて、名糖産業は時代の変化に対応し、お客様に信頼される企業として継続的に発展することを目指しています。