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FRONTEOJP:2158
事業内容
FRONTEOは、AIソリューション事業とリーガルテックAI事業の2つの主要な事業セグメントを展開しています。
AIソリューション事業では、ライフサイエンスAI分野とビジネスインテリジェンス分野、経済安全保障分野に分かれています。ライフサイエンスAI分野では、自然言語処理AI技術を活用し、AI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」を提供しています。これは、新薬開発における標的分子の発見を支援するものです。
また、AI医療機器領域では、認知機能検査用AIプログラム医療機器「SDS-881」の開発を進めています。さらに、統合失調症やADHDなどの精神神経疾患を対象とした医療機器の開発も検討中です。
ビジネスインテリジェンス分野では、特化型AI「KIBIT」を用いた監査ソリューション「KIBIT Eye」や「KIBIT Knowledge Probe」を提供し、企業の法令・コンプライアンス対応を支援しています。また、技能伝承支援ソリューション「匠KIBIT零」により、企業内のナレッジ共有を促進しています。
経済安全保障分野では、「KIBIT Seizu Analysis」を活用し、サプライチェーン解析や株主支配ネットワーク解析を行い、企業の経済安全保障対策を支援しています。
リーガルテックAI事業では、特化型AI「KIBIT」を活用し、不正調査や電子データの保全・調査分析を行っています。デジタル・フォレンジック調査では、社内不正や情報漏洩の解明を支援し、eディスカバリ支援では、国際訴訟や規制対応に必要な電子証拠の開示プロセスをサポートしています。これにより、企業の迅速かつ正確な対応を実現しています。
経営方針
FRONTEOは、独自のAI技術「KIBIT」を活用し、情報社会の公正さを実現することを目指しています。特にライフサイエンスAI分野に注力し、AI創薬やAI医療機器の開発を推進しています。これにより、社会の様々な場面で必要な情報にアクセスできる世界を目指しています。
2025年3月期には、FRONTEOは3期ぶりに連結営業黒字を達成し、AIソリューション事業がリーガルテックAI事業を上回る営業利益を記録しました。特にライフサイエンスAI分野の成長が顕著で、AI創薬領域での共創プロジェクトが成功を収めています。2029年3月期の中期経営計画に向け、ライフサイエンスAIを中核事業とし、積極的な投資を続けます。
FRONTEOは、2029年3月期の中期経営計画に向け、ライフサイエンスAI事業を中核に据え、製造業向けDX事業の強化を図っています。2025年には株式会社アルネッツを子会社化し、事業ポートフォリオの再編を進めています。これにより、報告セグメントを変更し、成長戦略を加速させます。
ライフサイエンスAI事業では、自然言語処理AI技術を活用し、AI創薬とAI医療機器の2つの分野で事業拡大を図ります。AI創薬では、未報告の標的分子を抽出し、製薬企業と共創プロジェクトを進めています。これにより、創薬の生産性向上と成功確率の向上を目指します。
AI医療機器分野では、認知症・うつ病の診断支援AIプログラムの開発を進め、製品上市後の収益基盤を構築しています。また、非医療機器の産業横断アライアンスを進め、精神神経疾患領域の医療機器開発も検討中です。これにより、非連続的な成長を目指します。
リスクマネジメント事業では、ビジネスインテリジェンス・コンプライアンス支援を強化し、AI監査ソリューションの導入ニーズに応えます。リーガルテックAI分野では、デジタル・フォレンジック調査やeディスカバリ支援を通じて、企業の迅速な対応を支援します。
経済安全保障分野では、サプライチェーン解析や株主支配ネットワーク解析を提供し、企業のリスク管理を支援します。DX事業では、製造業向けにAIを活用した生産革新を推進し、プロフェッショナル支援ソリューションを展開しています。