日清製粉グループ本社JP:2002

時価総額
¥5686.9億
PER
43.3倍
製粉事業では、日清製粉㈱や熊本製粉㈱が小麦粉やふすまを製造・販売、食品事業では㈱日清製粉ウェルナがプレミックスやパスタを提供、中食・惣菜事業ではトオカツフーズ㈱が弁当・惣菜の製造・販売を行い、その他事業では日清エンジニアリング㈱が生産加工設備の設計・工事を手掛ける。

沿革

1900-10群馬県館林町(現 館林市)に「館林製粉株式会社」創立。
1908-02日清製粉株式会社を合併し、社名を「日清製粉株式会社」に改める。
1926-02鶴見工場完成。
1934-00「日本篩絹株式会社」(株式会社NBCメッシュテックの前身)を設立。
1949-00第2次大戦で罹災した工場の復旧、増設をほぼ完了。
1949-05東京証券取引所に株式を上場。
1961-02直系会社「日清飼料株式会社」より配合飼料の製造、研究部門を譲受け。
1963-09埼玉県大井町(現 ふじみ野市)に「中央研究所」完成、本社や大阪の研究所を集結。
1965-07「日清長野化学株式会社」の全株式を取得し、同社の社名を「日清化学株式会社」に改める。
1965-10直系会社「日清フーズ株式会社」よりプレミックス類の製造、研究部門を譲受け。
1966-12米国のDCA Food Industries Inc.との共同出資により「日清ディー・シー・エー食品株式会社」(日清テクノミック株式会社に商号変更)を設立。
1968-02名古屋工場内に食品工場完成。
1970-10「日清ペット・フード株式会社」を設立。
1972-04「日清エンジニアリング株式会社」を設立。
1978-04「フレッシュ・フード・サービス株式会社」を設立。
1987-10「日清フーズ株式会社」、「日清化学株式会社」を吸収合併。
1988-03タイ国において合弁会社「Thai Nisshin Seifun Co., Ltd.」を設立。1989年1月より操業開始。
1989-09カナダの製粉会社「Rogers Foods Ltd.」を買収。
1989-10「中央研究所第二研究所」を栃木県西那須野町(現 那須塩原市)に移転し、「那須研究所」と改称。
1990-09千葉製粉工場Dミル増設。
1991-08タイ国において合弁会社「Nisshin-STC Flour Milling Co., Ltd.」を設立。1993年3月より操業開始。
1994-09東灘製粉工場Cミル増設。
1996-04杏林製薬株式会社との合弁会社「日清キョーリン製薬株式会社」の運営開始(2008年10月に合弁パートナーである杏林製薬株式会社と合併)。米国において「Medallion Foods,Inc.」を設立。
1997-10新たに設立した「日清フーズ株式会社」に冷凍食品事業を移管。
1998-03本店を東京都千代田区に移転。
1999-04「日清テクノミック株式会社」を吸収合併。
1999-10「株式会社三幸」に経営参加。
2001-07全事業を分社し、持株会社「株式会社日清製粉グループ本社」と事業会社「日清製粉株式会社」「日清フーズ株式会社」「日清飼料株式会社」「日清ペットフード株式会社」「日清ファルマ株式会社」の新しい体制に移行。
2002-04中国において「青島日清製粉食品有限公司」を設立。
2002-10「日清製粉株式会社」鶴見工場Gミル増設。
2003-04「オリエンタル酵母工業株式会社」の株式を追加取得し子会社化。
2003-10「日清飼料株式会社」と丸紅飼料株式会社との経営統合による「日清丸紅飼料株式会社」(持分法適用関連会社)の運営開始。
2004-03「イニシオフーズ株式会社」を設立。
2004-12「Rogers Foods Ltd.」はカナダのチリワック市に新製粉工場を竣工。
2005-07中国において「新日清製粉食品(青島)有限公司」を設立。2007年4月より工場本格稼働。
2005-10「イニシオフーズ株式会社」が「株式会社三幸」を吸収合併。
2005-11中国において株式会社ニチレイとの合弁会社「錦築(煙台)食品研究開発有限公司」を設立。2006年10月から運営開始。
2007-06「新日清製粉食品(青島)有限公司」が「青島日清製粉食品有限公司」を吸収合併。
2008-01タイ国において「Thai Nisshin Technomic Co., Ltd. R&D Office Center & Sales Office」を開設。
2008-02中国において「東酵(上海)商貿有限公司」(日清製粉東酵(上海)商貿有限公司に商号変更)を設立。
2008-09「日清製粉株式会社」東灘工場D・Eミル増設。
2009-07「日清フーズ株式会社」館林工場プレミックスライン増設。
2010-12連結子会社「オリエンタル酵母工業株式会社」及び「株式会社NBCメッシュテック」に対し、公開買付け等を実施し、100%子会社化。
2011-05「阪神サイロ株式会社」の株式を追加取得し子会社化。
2012-01インドにおいて「Oriental Yeast India Pvt.Ltd.」を設立。
2012-03米国の製粉会社「Miller Milling Company,LLC」を買収。
2012-10「日清製粉プレミックス株式会社」を設立。
2012-11群馬県館林市に「製粉ミュージアム」を開設。
2012-12「トオカツフーズ株式会社」の株式を取得。(持分法適用関連会社)
2013-02ニュージーランドの製粉事業を取得し、「Champion Flour Milling Ltd.」として運営開始。
2013-04インドネシアにおいて「PT.Indonesia Nisshin Technomic」の事業を本格的に開始。
2013-06ベトナムにおいて「Vietnam Nisshin Seifun Co., Ltd.」を設立。2014年10月より操業開始。
2014-02「日清製粉株式会社」福岡工場稼働。
2014-05「Miller Milling Company,LLC」が米国の製粉4工場を取得。
2014-06トルコにおいて丸紅株式会社及びNuh'un Ankara Makarnasi Sanayi Ve Ticaret A.S.との合弁会社「Nisshin Seifun Turkey Makarna Ve Gida Sanayi Ve Ticaret A.S.」を設立。2015年5月より操業開始。
2015-05「日清製粉株式会社」知多工場Cミル増設。「マ・マーマカロニ株式会社」神戸冷凍食品工場が稼働。
2016-01「株式会社ジョイアス・フーズ」の株式を取得し、子会社化。
2018-03「Nisshin-STC Flour Milling Co., Ltd.」がタイ国の製粉工場を取得。
2018-06ベトナムにおいて「Vietnam Nisshin Technomic Co., Ltd.」を設立。2020年1月より操業開始。
2019-01「Miller Milling Company,LLC」サギノー工場ライン増設。
2019-04豪州の製粉会社「Allied Pinnacle Pty Ltd.」を買収。
2019-07持分法適用関連会社「トオカツフーズ株式会社」の株式を追加取得し100%子会社化。
2020-03「日清ペットフード株式会社」のペットフード販売事業を譲渡。
2021-03「日清ペットフード株式会社」における生産を終了し、ペットフード事業を終了。
2022-01「日清フーズ株式会社」が「株式会社日清製粉ウェルナ」に商号変更。
2022-07中食・惣菜事業を統括する中間持株会社「株式会社日清製粉デリカフロンティア」を設立。
2022-08「オリエンタル酵母工業株式会社」のインド子会社「Oriental Yeast India Pvt.Ltd.」イースト工場が稼働。
2023-01「熊本製粉株式会社」の株式を取得し、子会社化。

事業内容

日清製粉グループ本社とそのグループ企業(連結子会社68社及び持分法適用会社9社)は、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容は、製粉事業、食品事業、中食・惣菜事業、その他事業の4つに大別されます。

製粉事業では、日清製粉株式会社や熊本製粉株式会社をはじめとするグループ企業が、小麦粉やふすま(副製品)の製造・販売を行っています。また、フレッシュ・フード・サービス株式会社は冷凍食品や飲食店経営に注力し、ヤマジョウ商事株式会社や石川株式会社は特約店として小麦粉関連商材の販売を手掛けています。海外では、北米、アジア、オセアニア地域で小麦粉の製造・販売を展開しています。

食品事業では、日清製粉ウェルナ株式会社がプレミックスや家庭用小麦粉、パスタ・パスタソース・冷凍食品などの製造・販売を行い、東南アジアや中国、アメリカ、トルコでのプレミックス製造・販売も行っています。オリエンタル酵母工業株式会社は食品素材や生化学製品の製造・販売、日清ファルマ株式会社は健康食品・医薬品原薬の製造・販売を担当しています。

中食・惣菜事業では、トオカツフーズ株式会社やジョイアス・フーズ株式会社、イニシオフーズ株式会社が、弁当・惣菜の製造・販売や調理麺の製造・販売、デパート直営店舗の経営を行っています。

その他事業としては、日清エンジニアリング株式会社が生産加工設備の設計・工事請負、粉体機器の製作・販売を、NBCメッシュテック株式会社はメッシュクロスや成形フィルターの製造・販売を行っています。また、日清丸紅飼料株式会社や日本ロジテム株式会社は配合飼料の製造・販売や貨物自動車運送事業・倉庫業を展開し、日清サイロ株式会社や阪神サイロ株式会社は穀物の荷役保管業務を、信和開発株式会社はスポーツ施設の経営を手掛けています。

これらの事業を通じて、日清製粉グループ本社は食品産業を中心に多角的なビジネスを展開し、国内外で幅広いニーズに応えています。

経営方針

日清製粉グループ本社は、その長い歴史と幅広い事業展開を背景に、持続可能な成長を目指しています。同社は、「信を万事の本と為す」と「時代への適合」を社是に掲げ、「健康で豊かな生活づくりに貢献する」を企業理念としています。この理念の下、同社は長期的な企業価値の極大化を目指し、コア事業と成長事業への重点的な資源配分を行いながら、グループ経営を展開しています。

中期経営計画「日清製粉グループ 中期経営計画2026」では、事業ポートフォリオの再構築、ステークホルダーとの関係強化、ESG経営の推進を3つの基本方針として掲げています。2026年度の目標として、売上高9,000億円、営業利益480億円、EPS(1株あたり純利益)110円を設定し、積極的な戦略投資を通じてEPS成長を継続し、適切なTSR(株主総利回り)の実現を目指しています。

成長戦略の具体的な取り組みとして、事業競争力強化戦略、研究開発戦略、新規事業開発・M&A戦略、デジタル戦略を挙げています。これらの戦略を通じて、健康機能性素材や中食・惣菜加工技術、フードテック、自動化などの分野での競争力を強化し、社会課題の解決に貢献する循環成長を目指します。また、スタートアップとの協業やM&Aを通じた新規事業開発も積極的に推進しています。

さらに、ガバナンスの強化、環境・社会への取り組みを深く結びつけたサステナビリティ経営を推進し、持続可能な社会の実現に貢献することで、株主、顧客、取引先、社員、社会などのステークホルダーから支持され続ける企業グループとしての発展を目指しています。