ホーブJP:1382

時価総額
¥13.7億
PER
68.2倍
いちごの研究開発から苗の生産販売、収穫果実の販売までを手掛け、四季成性いちご「ペチカサンタ」「ペチカプライム」「コア」「夏瑞」を中心に、洋菓子メーカーへの安定供給を実現。

沿革

1987-06現代表取締役会長 髙橋巖が北海道上川郡東神楽町において株式会社ホーブを設立
1987-10寒冷地作物研究所(北海道上川郡東神楽町、現生産事業部)を開設し、各地の農業協同組合等からの組織培養技術を使った研究の受託開始
1989-06北海道網走市に網走事業所(後の網走物流センター)を開設、併設研究農場においていちご栽培開始(奈良県品種:「サマーベリー」)
1993-11四季成性いちご「セリーヌ」が種苗法品種登録される (登録番号第3754号)
1995-03四季成性いちご「ペチカ」が種苗法品種登録される (登録番号第4293号)
1997-09業務用いちご卸の株式会社西村(千葉県四街道市)を子会社化(全株取得)し、首都圏における業務用いちごの通年供給を開始〔同社の事業内容…いちご果実・青果の卸売、青果物の一次加工、洋菓子小売〕
1998-07北海道産業務用夏秋いちごの物流基地といちご苗の保管冷蔵庫として東神楽物流センター(北海道上川郡東神楽町)を新設
ペチカ生産産地の本格的な全国拡大へ向けて東北地方へ苗の供給開始
1998-11夏秋いちご栽培の研究開発を目的として中富良野研究農場(北海道空知郡中富良野町)を開設
1999-07夏秋いちご栽培の研究開発を目的として東神楽研究圃場(北海道上川郡東神楽町)を開設
2000-11事業拡大にともない、いちご苗の保管量拡大をはかるため東神楽物流センターの冷蔵・冷凍保管庫を増設
2001-07クールコンテナを利用することで、低温管理が可能な振動の少ない輸送システムを確立
2001-10業務用いちごの製販一体化を目的に株式会社西村を吸収合併し、同社葛西事務所を東京本部(東京都江戸川区)として開設、洋菓子小売店舗2店舗を継承
2001-11業務用いちごの首都圏販売における物流基地として新木場物流センター(東京都江東区)を開設
2003-04関西圏への販売体制の強化を目的として大阪出張所(大阪府豊中市)を開設
網走地区におけるペチカ栽培の研究目的達成により、網走研究農場設備を売却
2005-08株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場
2006-04関西以西への営業展開拠点として明確にするため「大阪出張所」を「大阪事業所」へと格上
2006-12四季成性いちご「エスポ」が種苗法品種登録される(登録番号第14538号)
2007-05「大阪事業所」を兵庫県(神戸市)へ移転し、「関西事業所」と名称を変更
2008-04物流子会社「株式会社エス・ロジスティックス」を設立
2008-05洋菓子小売店1店舗を閉鎖(江戸川台店)
2008-08洋菓子小売店1店舗を閉鎖(夏見店)
2010-03四季成性いちご「ペチカサンタ」が種苗法品種登録される。(登録番号第19206号)
2010-05四季成性いちご「ペチカプライム(品種登録名ペチカピュア)」が種苗法品種登録される。(登録番号第19528号)
関西以西への販売供給体制を整えるために鳥栖営業所(佐賀県鳥栖市)を開設
2012-05輸入青果物を扱う子会社「株式会社ホーブ21」を設立
2013-05鳥栖営業所(佐賀県鳥栖市)を閉鎖
2013-06網走物流センターを売却
2013-07東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013-12株式会社ジャパンポテトの全株式を取得し子会社化
2016-10子会社の「株式会社ホーブ21」と「株式会社ジャパンポテト」を吸収合併する
2017-03東京本部及び新木場物流センターを東京都江戸川区小松川に移転
2017-06四季成性いちご「ペチカエバー」及び「ペチカほのか」がそれぞれ種苗法品種登録される(登録番号第26015号、第26016号)
2018-01営業拠点の集約による業務の効率化を図るため、関西事業所を閉鎖
2019-05東京農業大学、極東連邦大学(ロシア)との共同研究プロジェクトに参画し、ロシア・ウラジオストクにおいて、自社開発いちご品種(品種名:ペチカほのか)の苗供給及び栽培技術の指導を実施
2019-12いちご種苗事業の海外展開を図り中国市場に参入すべく、ベルグアース株式会社(愛媛県宇和島市)との業務提携契約を締結
2020-11高温環境下での栽培に適するいちご新品種の開発に向け、協和化学工業株式会社といちご品種の共同開発契約を締結
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行

事業内容

ホーブは、農業分野における多様な事業を展開している企業です。主に、いちごの研究開発、苗の生産・販売、そして収穫した果実の販売を一貫して行っています。特に、四季成性いちごの自社品種「ペチカサンタ」「ペチカプライム」「コア」「夏瑞」を有し、これらの品種により、夏秋期でも国産いちごを供給しています。これにより、洋菓子メーカーなどの業務用市場において、一年中国産いちごを提供することが可能となっています。

ホーブの事業セグメントは、いちご果実・青果事業、種苗事業、馬鈴薯事業、そして運送事業の4つに分かれています。いちご果実・青果事業では、自社品種のいちご果実のほか、青果物や農業用生産・出荷資材の販売を行っています。種苗事業では、自社品種のいちご苗の生産・販売のほか、食用ユリなどの種苗の生産・販売も手がけています。馬鈴薯事業では、種馬鈴薯の生産・販売及び青果馬鈴薯の仕入れ・販売を行っており、運送事業は連結子会社である株式会社エス・ロジスティックスが担当しています。

ホーブは、バイオテクノロジー技術を駆使して、均一無病苗の量産化を可能にし、いちごの栽培研究及び栽培指導を通じて、生産農家の収穫実績向上に貢献しています。また、いちご果実・青果の販売では、通年での安定供給を実現し、輸送技術の研究により、高品質な果実の長距離流通を可能にしています。さらに、いちご以外の果物や野菜の販売も行っており、これらの事業を通じて、農業分野における総合力を発揮しています。

経営方針

ホーブは、農業分野に特化した企業として、バイオテクノロジーを核とした成長戦略を推進しています。同社は、施設園芸の生命科学技術と北海道の生命科学技術を組み合わせ、農業の活性化を目指しています。具体的には、いちごを中心とした苗の生産・販売から果実の販売まで一貫して行い、農業生産者と消費者をつなぐ役割を果たしています。

同社は、いちご果実・青果事業、種苗事業、馬鈴薯事業、運送事業の4つのセグメントを有しており、それぞれの事業で収益拡大を目指しています。特に、いちご果実・青果事業では、自社品種のいちご「ペチカほのか」「ペチカエバー」を中心に、夏秋期における販売を強化し、収益の向上を図っています。種苗事業では、これらの自社品種の苗の販売を通じて、国内外での産地展開を推進しています。

また、馬鈴薯事業では、国内外の品種を取り扱い、特徴を生かした販売戦略で収益の維持を目指しています。運送事業では、効率化とドライバーの拡充を進め、収益の向上を図っています。

さらに、同社は人材育成にも力を入れており、農業分野での技術やノウハウの継承に努めています。これらの戦略を通じて、ホーブは農業分野における総合力の強化を目指しており、農業の活性化に貢献していく方針です。