ホクトJP:1379

時価総額
¥658.8億
PER
10.7倍
国内外でのきのこ生産・販売、加工食品の開発・販売、農業資材や包装資材の製造・販売を手がける企業。

事業内容

ホクト株式会社は、国内外でのきのこ生産と販売を中心に事業を展開しています。具体的には、「国内きのこ事業」、「海外きのこ事業」、「加工品事業」、「化成品事業」の4つの事業セグメントを持っています。

国内きのこ事業では、昭和47年からきのこの生産と販売を開始し、全国に33の生産センターを設置しています。新鮮なきのこを翌日には店頭に届けることを目指し、安定した供給を心掛けています。また、円安の影響で原料価格が上昇しているため、インドネシアでの原料生産も開始しました。

海外きのこ事業では、アメリカ、台湾、マレーシアに生産拠点を持ち、きのこの生産と販売を行っています。アジアやヨーロッパでの市場調査や営業活動を通じて、海外での販売拡大を図っています。

加工品事業では、きのこを使用した加工品の販売を行い、カレーや健康食品の新商品開発に注力しています。子会社の株式会社アーデンは、レトルトパウチ食品の製造を手掛けており、食品メーカーやスーパーと取引を行っています。

化成品事業では、ホクト産業株式会社が農業資材や包装資材の製造・販売を行っています。きのこ生産に必要な資材や機械の販売を通じて、総合的な相談や指導を提供しています。また、食品以外の分野への販売も拡大しています。

経営方針

ホクト株式会社は、きのこを通じて健康を届けることを使命とし、持続的な成長を目指しています。同社は、研究、生産、販売を通じて消費者や地域社会の信頼に応え、企業価値の向上を図っています。特に、きのこに含まれる栄養素の研究を強化し、健康志向の消費者に向けた取り組みを推進しています。

2025年度からの中期経営計画では、「きのこで健康を届けることを使命に市場と消費を拡大する」ことを掲げています。国内外での生産効率の向上や、営業・マーケティング戦略の強化を通じて、収益性の向上を目指しています。特に、アメリカや台湾、マレーシアでの現地法人を活用し、地域に応じた戦略を展開しています。

国内きのこ事業では、品質向上と安定栽培を重視し、営業利益率の向上を目指しています。営業部門では、鮮度重視の営業とマーケティング戦略を通じて、売上成長と収益性向上を図っています。また、健康成分の訴求活動やSNSを活用した認知向上により、高付加価値商品の成長を加速させています。

開発研究部門では、新たな品種開発や栽培技術の向上に注力しています。さらに、きのこの薬理効果や機能性の研究を進め、きのこ以外の新商品の開発にも取り組んでいます。これにより、消費者に新たな価値を提供し続けることを目指しています。

加工品事業では、業務用・市販用加工品の販売促進と新商品開発を通じて事業拡大を図っています。化成品事業では、取引先の課題解決を通じて新たな需要を取り込み、売上の拡大を目指しています。全社的には、組織再編や人材採用、DXを通じた経営基盤の強化を進めています。