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極洋JP:1301
事業内容
極洋は、主に4つの事業セグメントを展開しています。まず、水産事業では、極洋とKyokuyo America Corporationなどが水産物の買付、加工、販売を行っています。これにより、世界中の市場に新鮮な水産物を提供しています。
次に、生鮮事業では、極洋と関連会社が寿司種や刺身などの生食商材の加工と販売を行っています。特にカツオやマグロについては、漁獲、養殖、買付、販売を手掛け、消費者に高品質な生鮮食品を届けています。
食品事業では、極洋食品や株式会社ジョッキなどが業務用冷凍食品、市販用冷凍食品、缶詰、海産物珍味の製造と販売を行っています。これにより、家庭用から業務用まで幅広いニーズに応えています。
物流サービス事業では、キョクヨー秋津冷蔵が冷蔵倉庫事業を展開しています。これにより、食品の保管や流通を効率的に行い、品質を維持したまま消費者に届けることが可能です。
その他の事業として、キョクヨー総合サービスが保険代理店業を行っています。これにより、顧客に対して多様な保険商品を提供し、安心をサポートしています。
経営方針
極洋は、企業理念として「人間尊重」を掲げ、健康で心豊かな生活と食文化への貢献を目指しています。魚を中心とした総合食品会社として成長し、安心・安全な食品の供給と環境保全を経営の重点課題としています。内部統制システムの整備や企業倫理の徹底を通じて、透明性の高い事業運営を行い、企業価値を高めることを目指しています。
極洋は中期経営計画「Gear Up Kyokuyo 2027」を推進しています。この計画では、事業基盤の拡充、財務基盤の強化、ステークホルダーとのパートナーシップの強化を図りつつ、人材・組織、4つの事業、グローバル化の3つの視点で施策を実行します。これにより、企業の成長性と継続性を高めることを目指しています。
水産事業では、取引先開拓を通じて水産物取扱量を拡大し、インフレ下での水産相場変動への対応力を向上させます。海外ではM&Aを進め、現地法人との連携強化で海外売上高の拡大を目指します。生鮮事業では、海外工場を含む自社工場製品の販売強化により収益性を向上させます。
食品事業では、冷凍食品の販売体制を強化し、新規商材の投入や既存商品のブラッシュアップで商品競争力を高めます。市販用では新工場稼働による能力増強を図り、常温食品では新規カテゴリの開拓と缶詰の新商品開発で売上拡大を目指します。物流サービスでは、倉庫保管・配送のセット営業強化を進めます。
極洋は、海外売上高比率15%以上、ROIC(投下資本利益率)6%以上、DOE(株主資本配当率)3%以上を中期的な目標としています。これにより、積極的な成長投資に対応できる体制を整え、ステークホルダーとの信頼関係を構築し、企業価値の向上を図ります。