WORLD WRESTLING ENTERTAINMENTINC (WWE) 株価

時価総額
$163.9億
PER
167倍
スポーツエンターテインメントの最大手。ライブイベント、メディア配信、ライセンス商品を展開。2022年7月にFanaticsと独占小売提携、2019年に5億ドルの自社株買い枠設定。北米、欧州、中東含むグローバル展開。

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事業内容

WORLD WRESTLING ENTERTAINMENT, INCは、プロレスを中核としたスポーツエンターテインメント会社で、定期番組や大型のライブイベントを制作・開催し、試合を軸にした映像コンテンツの配信や興行運営を行っています。スーパースターと呼ばれるタレントを中心にした番組制作、ツアー運営、関連映像の配信が主力サービスです。

同社の収益は放送や配信の権利料、ライブイベントのチケットと会場での物販、消費者向け商品のライセンス収入や直販、広告・スポンサー収入の組合せで成り立っています。主要な顧客はテレビ局や配信プラットフォーム、広告主、そしてチケットや商品を購入するファンやライセンシーです。

同社の事業は大きくメディア、ライブイベント、コンシューマー製品のセグメントに分かれており、メディア事業は放送権や定期配信、広告収入が中心です。ライブイベント事業は興行運営と会場販売が主で、コンシューマー製品事業は玩具やゲーム、アパレル等のライセンス展開と電子商取引を通じた販売で収益を拡大しています。

経営方針

同社は株主価値の最大化を成長戦略の最優先に掲げており、2023年1月に発表した「戦略的選択肢の見直し」を通じてその実現を目指しています。特に2023年に予定される国内外の主要メディア権利交渉を収益成長の鍵と位置づけており、放映料や配信契約の再交渉によって安定した媒体収入を確保することを狙っています。資本配分では2019年承認の総額5億ドルの自社株買い枠を持ち、これまでに約2.891億ドル相当を買い戻しましたが、2022年第二四半期に同プログラムは一時停止されており、状況に応じて柔軟に資本政策を見直す方針です。また、貸借対照表面では繰延税金資産が2022年に約4,560万ドル(2021年は約1,310万ドル)と増加しており、税務面の活用で将来的な利益確保を図る姿勢を示しています。

同社はコンテンツと知的財産を核にした投資を重点分野とし、興行(ライブイベント)とメディア配信、ライセンス/消費財の三本柱で差別化を図っています。著名なスーパースターを中心とする独自のエンターテインメントと、会場での臨場感ある演出が競合優位性であり、マテルやTake‑Twoとのマルチイヤー契約、Paniniやブロックチェーンのパートナーとのコレクティブル商品展開などで収益化を進めています。EC面では2022年7月にFanaticsとの独占提携でオンライン販売基盤を移行し、会場物販と連携した商品展開を強化しており、直近では2021年の年間約586,600件の注文に対し、2022年7月までに約30万件の直販処理実績があるなど流通チャネルの最適化に取り組んでいます。

同社は新市場開拓と事業拡大として国際の大型プレミアム興行やライセンス事業の地理的拡大を推進しています。中東の大規模イベントを主催するサウジ政府系のパートナーとの関係や、各地域の放送パートナー(NBCU、Fox等)との協業を通じて海外収益を拡大する計画です。加えて、戦略的選択肢の見直しは買収や資本取引を含む可能性があるため、将来的なM&Aや資本構成の変更も選択肢に入れており、短期的には2023年12月満期の3.375%転換社債(額面2.15億ドル)といった債務償還スケジュールを踏まえた資金計画が重要になります。

同社は技術革新を成長の重要なドライバーと位置づけ、配信技術やデジタル商品での差別化を進めています。自社の配信プラットフォームおよびストリーミング権利の最適化、ゲームのダウンロード型コンテンツや追加課金コンテンツの拡充、ブロックチェーンを活用したコレクティブル開発などに投資しています。同時にガバナンスや内部統制の強化にも資源を投じており、経営層を含む従業員向けの内部統制研修、年次の行動規範研修、従業員ハンドブックの改訂、外部コンサルによる企業文化レビューなど具体的施策を実行して、財務報告の信頼性向上と長期的な事業の持続性確保を目指しています。

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