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Vista Outdoor Inc.【VSTO】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
Vista Outdoor Inc.は、射撃用弾薬や光学機器に加えて、釣り用品やアウトドア衣料、ヘルメットや保護具、ゴルフ用測定機器といった幅広い屋外・スポーツ向け製品を設計・製造・販売しています。同社は耐久性や性能を重視した製品群で、レジャー利用者から専門職までを対象に事業を展開しています。
同社の販売チャネルは大型小売店、専門店、オンライン販売やブランド直販など多岐にわたり、卸売・小売向けの取引が収益の中心です。上位10社への販売が総売上の約30%を占め、米国内が売上のおよそ83%、法執行機関・軍関係向けは約13%を占めるなど顧客構成が明確です。
事業は主に複数のセグメントで構成され、弾薬や防衛・法執行向け製品を扱う部門、釣りやアウトドア用品・屋外調理などを扱う部門、自転車やモータースポーツ向けの保護具や電動モビリティを扱う部門、そしてゴルフの距離計やシミュレーターなど精密スポーツ機器を扱う部門に分かれています。生産は米国や近隣国に拠点を持ち、流通や直販の強化でブランドごとの販売拡大と収益改善を図っています。
経営方針
Vista Outdoorは事業を「屋外用品の複数ブランドを統合したリーディングハウス」に再編することを成長戦略の中心に据えています。具体的には、旧スポーティング事業(The Kinetic Group)の売却を進め、残るレベリスト系のアウトドア・スポーツ事業に経営資源を集中させることで収益性を高めようとしています。さらに「GEAR Up」変革プログラムにより、同社は年間で約100,000の税引前営業改善(同社10‑Kの表示は金額を千ドル単位で示しています)を目指しており、2027会計年度までにそのランレートを実現する計画です。同時にキャッシュ創出と負債圧縮にも注力しており、2024会計年度の営業キャッシュは400,887(同じく千ドル単位)、負債は約340,000減少して720,000になり、総資本に対する負債比率は48.4%から39.0%へ低下しています。
重点投資領域はサプライチェーンの効率化とブランドごとの再投資で、差別化は「ブランド群の連携」と「共有機能」によって図ります。具体策としては、調達・購買の中央集約、物流と流通拠点の最適化、所有する製造拠点の近接化(プエルトリコやメキシコでの生産能力拡大を予定)を進め、コスト優位と納期短縮を狙っています。加えて「Centers of Empowerment」と呼ぶ共通組織で販路、サプライチェーン、IT、人材を共有することで、各ブランドが製品開発に注力できる体制を構築し、競合に対する差別化を図っています。
新市場の開拓では、直販チャネルと国際展開を重視しています。直販(自社通販)とデジタルの強化によりマージン改善を図るとともに、買収による領域拡大も継続しています。たとえばゴルフ関連の計測・シミュレーション技術を有するForesight Sportsの買収(買収時の金額表示は470,772:千ドル単位)や、ゴルフ向けのPinSeeker買収などにより精密スポーツ技術分野を強化しました。さらに、Fox Racingなどの国際チャネルや流通網を活用して海外比率を引き上げる計画で、既存の物流拠点(カルガリー、アイントホーフェン、シンガポール等)を通じて販売先を拡大する方針です。
技術革新への取り組みは製品開発と情報基盤の双方で進められています。同社は約1,832件の国内外特許ポートフォリオと約100名の専任開発人材を擁し、Foresightの高精度ランチモニターやBushnellのセルラー接続型カメラなど具体的製品で差をつけています。社内システム面では複数の基幹系システムを統合してデータと分析をリアルタイムで共有できる体制に移行し、販促・在庫・価格施策の最適化を狙っています。またサイバーセキュリティ強化にも投資しており、年次の外部侵入テストや第三者監視、従業員教育を実施してリスク管理を徹底しています。