US Foods Holding Corp.USFD

時価総額
$173.2億
PER
食品サービス向け総合ディストリビューションの米国大手。MOXēデジタル発注プラットフォームと独自プライベートブランドServe Good/Serve Youの4,000超商品を展開。KKRの5億ドル出資や2024年4月のIWC買収、2023年7月のRenzi買収を実施。米国全域で展開。

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企業概況
106文字)
業績概況
テーマ
1項目)
ブランド
3項目)
ライバル企業
2社)
同業種の日本企業
2社)

事業内容

US Foods Holding Corp.は、全米の外食産業や施設向けに食材や関連資材の仕入れ・配送を行う大手の食品流通会社です。同社は新鮮・冷凍・乾燥食品に加え、調理器具や使い捨て用品など幅広い品目を扱い、配送ネットワークと営業力で顧客の調達業務を支えています。

主要な顧客は独立系やチェーンのレストラン、医療機関、ホテル、教育機関など多岐にわたり、約25万か所の取引先に商品を供給しています。同社の売上は食材販売が中心で、上位50顧客が約47%を占め、グループ購買組織(GPO)が約25%の売上を占める点が収益構造の特徴です。

事業面では全国統一のシステムと地域営業を組み合わせ、肉・魚介、乾物、冷凍・冷蔵品、乳製品、器具・消耗品、青果、飲料といった主要製品ラインを取りそろえています。同社は自社ブランドやScoop、Serve Good/Serve Youといった差別化商品を強化するとともに、MOXēというデジタル注文プラットフォームや90以上のキャッシュ&キャリー店舗、直送サービスや頻回小口配送のチャネルで顧客の多様なニーズに応えています。

経営方針

同社は「WE HELP YOU MAKE IT™」を旗印に、売上成長、顧客維持率の向上、プライベートブランドの浸透拡大、収益性の改善を狙っています。直近の連結売上高は2024年に約378億ドル、純利益は約4.94億ドルで、資本配分では配当を行わず自社株買いを重視しており、2024年は買戻しプログラムの上限を10億ドルに引き上げ、同年中に約9.58億ドル相当(約1,640万株)を買い戻しました。こうした数値は同社が成長投資と株主還元の両面で具体的な資金配分を行っていることを示しています。

重点投資分野は独自商品と物流・営業支援です。同社はScoop™による年数回の新商品投入、Serve Good®(持続可能な商品群)とServe You(植物主体やクリーン成分対応)を合わせて約4,000アイテム、うちServe Goodは900点超といったプライベートブランドを拡充しています。差別化の柱は、調理専門の担当者や営業コンサルタントを含むチーム型の営業と、オムニチャネルでの提供です。90超の現金・持ち帰り店舗、US Foods Directでの直送チャネル、少量頻回配送のPronto™など多様な販売手段を持ち、74の物流拠点と6,500台超の車両で全国約25万の顧客拠点に対応しています。

新市場開拓と事業拡大は買収と選択的な資産売却で進めています。2024年はIWC Food Serviceを約2.20億ドルで買収し、同年・前後にはRenzi(約1.42億ドル)、Saladino’s(約5,600万ドル)、2025年初頭にJake’s Finer Foods(約9,200万ドル)を取得しており、テネシー、ニューヨーク、カリフォルニア、南テキサスなど地域的な補強を図りました。一方でFreshway事業は売却予定にしており、非中核資産の整理と地域戦略の最適化を行っています。買収後は顧客関係や無形資産を計上し、15年等の償却計画で統合効果を見込んでいます。

技術革新では顧客接点のデジタル化とデータ活用を優先投資しています。業界向けプラットフォームMOXēは注文や分析機能を提供し、全取引の80%超でデジタルソリューションが使われるなど顧客の定着と購買頻度向上に寄与しています。加えて、在庫・発注の最適化やメニュー設計支援を含むCheck Business Toolsや、サプライヤー向けのファイナンスプログラム(2024年導入)など、技術とサービスを組み合わせて顧客の運営課題を解決し、新商品採用やプライベートブランドへの誘導を図っています。