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US BANCORP \DE\USB
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事業内容
US BANCORP \DE\は米国を中心に幅広い銀行・金融サービスを手がける持株会社で、個人向けの預金や住宅ローン、消費者ローンに加え、法人向けの商業融資や資本市場サービス、資産運用・信託、クレジットカードや加盟店向け決済処理などを主力としています。同社は支店網や電話、オンライン・モバイルアプリ、ATM、提携パートナーを通じて顧客にサービスを提供しています。
主要な顧客は個人や個人事業主から中堅・大企業、政府や年金などの機関投資家まで多岐にわたり、その幅広い顧客基盤が収益の安定化に寄与しています。同社の収益構造は貸出と預金の差額による利ざやが基礎となり、カード手数料や決済処理料、資産運用手数料、住宅ローンや資本市場業務に伴う手数料収入がこれを補完しています。
事業は大きく「富裕層・法人向け」「個人・事業者向け」「決済サービス」「財務・企業サポート」の四つのセグメントに分かれています。富裕層・法人向けは資産管理や専門融資、投資関連サービスを扱い、個人・事業者向けは支店とデジタル経由の預金やローン、住宅ローンが中心です。同社の決済サービスはクレジット・デビットカードと加盟店処理が柱で、財務部門は資金調達や資本管理、企業全体の共通コスト管理を担っています。
経営方針
同社は持続的な収益成長と株主還元の強化を目指しています。2024年末時点で預金残高は約5,183億ドル、国内に2,165の支店と4,489台のATMを保有し、70,263人の従業員で事業を展開しています。株主還元では、2024年9月に最大50億ドルの自社株買いプログラムを承認しており、同年第4四半期には市場買付で約267.9万株を買い入れ、平均取得単価は約49.13ドルでした。これらは同社が規模の維持・拡大と同時に資本効率を高めることを目指している具体的な施策です。
同社は重点投資分野として法人・商業向け銀行業務、個人・中小企業向け銀行業務、そして決済サービスを挙げています。法人向けではキャピタルマーケットや資産運用を含む幅広い金融サービスを提供し、決済分野ではクレジット・デビットカードや加盟店処理などで収益基盤を強化しています。差別化の手段としては、支店網と24時間対応のデジタルチャネルを併用するオムニチャネル戦略や、業界ごと(医療、公益、石油・ガス、自治体など)に特化した与信・サービスを整備することを挙げています。
新市場開拓や事業拡大に関しては、既存の国内重点市場(主に中西部と西部の26州)を基盤に、法人カードや加盟店処理など国際的なサービス提供も進めています。住宅ローンや商業ローンは支店やブローカーを通じて幅広く調達しており、業界特化型の融資や受託・資金管理といった高付加価値分野での顧客獲得を目指しています。さらに、配当や自社株買いなどの資本政策を通じて株主還元と成長投資の両立を図る方針です。
技術革新への取り組みでは、デジタルバンキングやモバイルアプリを通じた顧客接点の強化に注力しており、消費者取引のかなりの割合がオンラインやアプリ経由で完了しています。同社は人材育成にも投資しており、2024年には「Product Academy」「Skills Academy」など複数の学習プログラムを導入し、従業員が合計約180万時間の研修を受講しました。サイバーセキュリティ面ではNISTのフレームワークやカード業界基準(PCI DSS)に合わせた監督・改善体制を整え、外部評価や第三者管理を通じてリスク低減を図っています。