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UNITED RENTALS, INC.URI
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事業内容
UNITED RENTALS, INC.は建設や産業現場向けに重機や工具のレンタルを中心に事業を展開し、新品・中古機器の販売や修理・保守サービスも行っています。 同社は時間単位から月単位まで幅広いレンタル期間に対応し、多数の支店網で現場への配送や回収を手配しています。
同社の顧客はフォーチュン500企業や大手建設会社から中小の工事業者、自治体、個人の住宅所有者まで幅広く、支店ごとに顧客構成が異なります。 収益は主にレンタル収入が柱で、機器販売や消耗品・工具の販売、整備や部品販売といったサービス収入がこれを補っています。
事業は大きく一般レンタルと特殊レンタルの二つに分かれ、一般レンタルは建設用機材や高所作業機、工場で使う工具や軽機器を扱います。 特殊レンタルは掘削現場の安全装置、発電・空調機器、液体処理機器、移動式倉庫や仮設オフィス、床保護用マットなど専門性の高い機材を提供し、オンライン予約や顧客管理システムを使って大口顧客との取引を強化しています。
経営方針
同社は収益性の向上と投下資本利益率の改善を目指しています。2024年の売上高は約153.5億ドル、純利益は約25.8億ドル(希薄化後1株当たり利益は約38.69ドル)となっており、機器レンタル事業の収益拡大とマージン拡大を成長の中心に据えています。設備規模の物差しであるレンタル機器の原価ベース(OEC)は約214億ドルに達しており、同社はこの資産を有効活用して年間収益を伸ばすことを重視しています。株主還元面では、四半期配当プログラムを2023年に開始し、2024年1月には総額15億ドルの自社株買い枠を承認、同年末までに12.5億ドルを買い戻しましたが、H&E買収の影響で買い戻しは一時停止しています。
同社は重点投資分野としてフリート(機器)管理、顧客セグメント別のサービス、及びスペシャリティ製品・サービスの拡充に注力しています。大口顧客向けには「Total Control®」などの専用管理ツールで一元的な機器管理を提供し、支店網(1,686拠点)と全国アカウント体制を活かしてクロスセルと長期契約を狙います。現場オペレーションの効率化にも投資しており、従業員教育には2024年に約120万時間の研修を実施するなど人材育成も重視しています。機器や消耗品の仕入れは集中調達で有利条件を追求する一方、フリートの入れ替えによる中古機販売や修理・メンテナンス収入の拡大も差別化の柱としています。
同社は成長の多くを選択的な買収で補完する方針を継続しており、買収統合を通じた新市場開拓と事業拡大を目指しています。直近ではYakやAhernといった買収を実行し、H&Eの買収は2025年第1四半期の完了を見込んでいます(買収資金の一部は11億ドルのシニアノート発行やシニア担保回転型融資の借入で賄っています)。買収は地域・製品ラインの拡充や専門分野の強化につながる一方で、資金調達や統合コストを伴うため、同社は資金使途と買収後の統合計画を慎重に運営しています。
技術革新への取り組みも経営戦略の中核です。同社はオンライン予約・在庫確認ができるUROne®や顧客向けのTotal Control®といったデジタルプラットフォームで顧客利便性を高め、支店間や現場でのリアルタイム在庫管理・配車最適化を推進しています。バックアップ設備を備えたITインフラにより業務継続性を確保しつつ、現場効率化のためにリーン手法や改善活動(カイゼン)を適用して稼働率や整備サイクルの短縮を図っています。こうした技術・プロセス投資を通じて、同社は顧客サービスの差別化と運転資本の効率化の両立を目指しています。