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Uniti Group Inc.【UNIT】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
Uniti Group Inc.は通信インフラの保有・運用と光ファイバーを軸としたネットワークサービスを手掛ける会社です。同社は通信事業者向けにインフラを取得して長期で賃貸するビジネスと、自ら敷設したファイバー回線を企業や通信事業者に提供する事業を展開しています。
主要な顧客は通信キャリアで、とりわけWindstreamへの配分が大きく、2024年は売上の約68%が同社の配電システムの賃貸から得られました。同社は長期契約に基づく賃貸収入と、ファイバー回線の契約料を安定した収益源としています。
事業は大きくUniti LeasingとUniti Fiberの二つのセグメントに分かれており、Uniti Leasingは既存インフラの買い取りとセール・リースバックや資金支援などのソリューションを提供しています。同社のFiber部門はセルサイト向けのバックホールや小型基地局向け接続、企業向けの専用ファイバー(ダークファイバーや専用回線)などのサービスに注力し、契約ベースでの成長を目指しています。
経営方針
同社は中期的に「Uniti Fiber」を中心とした事業拡大と収益基盤の多様化を目指しています。2024年末時点でUniti Fiberの契約下収入は約12億ドル、ネットワークは約310万ストランドマイルの光ファイバーと約2万9755件の顧客接続を有しており、まずはこの既存ポートフォリオの収益化を加速させることを優先しています。一方で、2024年の売上の約68.3%がWindstreamへの賃貸収入に依存しているため、同社は顧客集中度を引き下げて安定性を高めることも重要な目標としています。加えて、合併案や成長投資に伴う資金需要に対応するため、必要に応じて資本市場へのアクセスや負債のリファイナンスを行う計画です(例:Windstream関連の和解支払総額約4.901億ドル、うち未払残高約7350万ドル、成長資本改善最大約17.5億ドルのうち未払約7.25億ドル)。
同社は投資の重点をリース型インフラ(Uniti Leasing)と光ファイバー事業(Uniti Fiber)に置き、差別化を図っています。リース側では既存インフラの売却・リースバックや通信事業者への設備投資資金提供、M&Aファイナンス等を通じて税務・資金面での柔軟な提案を行い、ファイバー側では小セルや基地局バックホール、企業向けのイーサネット・波長サービス、未使用光ファイバー(ダークファイバー)を展開しています。具体的には、学校・図書館向けの補助プログラム(E-Rate)など公的需要も取り込みつつ、キャリア向けのバックホール需要を獲得することで契約収入の拡大を目指しています。これらを通じて、同社は単なる回線保有会社ではなく、資金供給と運用を組み合わせたソリューションプロバイダーとして差別化を図っています。
新規市場開拓と事業拡大では、同社は積極的に買収や戦略的提携を検討しています。マネジメントは既に複数の取引機会を評価しており、必要に応じて資本調達を行ってネットワークの延伸や顧客基盤の拡大に資金を振り向ける方針です(短期的な購入コミットメントは2025年に約1000万ドル、2026年に約50万ドル)。また、資金調達の土台強化のためにABS(資産担保証券)用の子会社を設立するなど、資本構成の多様化を進めています。ただし、積極的なM&Aや合併には統合コストや経営資源の分散リスクが伴うため、同社は慎重に案件ごとに収益性と資金負担を見極める方針です。
同社は技術革新と安全性向上にも投資しています。ネットワーク面では既存光ファイバーの価値を高めるための成長資本投資を進め、これが賃料増加につながることを見込んでいます。また情報セキュリティ面では、経営トップの監督下で年間のリスク評価、インシデント対応計画、従業員向けの年次セキュリティ研修を実施しており、端末の脅威検知や多要素認証、アクセス権管理やログ監視といった具体的な対策を運用しています。従業員は2024年末で758名、そのうち445名がネットワーク関連業務に従事しており、技術人材の強化を通じてサービス品質と安全性の向上を目指しています。