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TEXAS INSTRUMENTS INCTXN
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事業内容
TEXAS INSTRUMENTS INCは半導体の設計・製造・販売を行う企業で、特にアナログ半導体と組み込みプロセッサが主力の事業です。同社の製品は電源管理や信号の測定・変換、センサーや制御機能といった電子機器の基本的な役割を担っています。
顧客は産業機器、自動車、パーソナル電子機器など幅広く、世界中の電子機器設計者やメーカーに販売しています。同社は直販チャネルを重視しており、近年は自社サイトなどを通じて約8割の売上を直接獲得する一方で、2024年は単一の顧客が約12%の売上を占めるなど一部の依存もあります。
事業は大きくアナログ、組み込みプロセッシング、その他に分かれており、アナログが売上の大部分を占めます。アナログは電源関連と信号処理の製品群を中心に、組み込みはマイクロコントローラや専用プロセッサ、無線・レーダー製品を含み、同社は自社工場での生産能力強化と300mmウエハー設備への投資を進めて供給安定性とコスト優位を追求しています。
経営方針
同社は長期的に1株当たりのフリーキャッシュフロー成長を最大化することを目指しています。2024年の売上高は約156億ドル(15,641百万ドル)で、営業活動によるキャッシュフローは約63.2億ドル、フリーキャッシュフローは約15.0億ドル(売上に対して9.6%)でした。株主還元も重点施策で、2024年に配当として約48億ドルを支払い、自己株式買戻しには約9.29億ドルを用いて470万株を取得しています。手元資金と短期投資は合わせて約75.8億ドル(現金等32.0億+短期投資43.8億)あり、少なくとも今後12か月の資金需要を賄えると同社は見ています。
重点投資分野はアナログ製品と組み込みプロセッサ製品で、2024年はアナログで約121.6億ドル、組み込みプロセッサで約25.3億ドルの売上を計上しました。特に産業と自動車市場を長期成長の主軸と位置付け、電源管理や信号処理といった幅広い製品ラインで顧客の設計段階から入り込むことで差別化を図っています。差別化要因として同社は自社生産体制を強みに挙げており、直径300mmのウエハー設備は200mm品に比べてチップ当たりの製造コストを約40%低減できるため、コスト競争力と供給安定性を両立しています。
新市場開拓と事業拡大については、既存重点市場の深掘りに加え、内部生産能力の拡大で対応する方針です。同社は主に自社でウエハー製造から組立・検査までを行う戦略を継続しており、テキサス州リチャードソンやシャーマン、ユタ州リーラの300mm工場(RFAB2、LFAB1、SM1/SM2、LFAB2など)の増強を進めています。加えて販売面では直販比率を高め(2024年は約80%が直接販売)、顧客との長期的な設計関係を通じて製品採用を広げることを狙っています。設備投資は2024年に約48.2億ドル、研究開発と販売管理を合わせて約37.5億ドルを投入しており、必要資金の一部は長期固定金利債の発行(純手取り約30.0億ドル)でも賄っています。
技術革新への取り組みは研究開発投資と製造技術の両面で進められています。2024年の研究開発費は約19.6億ドルで、製品プラットフォームの拡充や顧客向けソフトウエア資産を通じたロックイン効果を重視しています。製造面では300mm技術や工場の自動化、環境負荷低減のための排ガス処理や再生可能エネルギー導入といった設備更新にも投資し、技術・コスト・サプライチェーンの優位性を維持することで競争力を高めようとしています。