TECOGEN INC. (TGEN) 株価

時価総額
$8508.7万
PER
高効率な天然ガスエンジン駆動のコージェネ・冷凍機・サービスの新興企業。コージェネレーション(CHP)、Tecochill冷水機、長期保守契約によるエネルギー販売を展開。2023年4月のAegis買収で保守契約約200件を取得。カリフォルニア・中西部・北東部中心の米国展開。

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事業内容

TECOGEN INC.は、高効率なガスエンジンを使ったコージェネレーション(熱電併給)システムや冷温水機器、給湯装置を設計・製造・販売し、保守まで一貫して行う企業です。同社の製品は発電と同時にエンジンの廃熱を回収して温水や冷水を供給し、エネルギーコスト低減と温室効果ガス削減に寄与します。

顧客は商業施設、産業施設、多世帯住宅などで、特に電力料金が高いカリフォルニア州や米中西部・北東部の需要が中心です。同社は機器販売のほか、長期の運転・保守契約によるサービス収入と、電気や熱、冷熱を長期販売契約で直接販売するエネルギー販売収入で収益を確保しています。

事業は製品、サービス、エネルギー生産の三つのセグメントに分かれています。製品セグメントはコージェネやチラー、ヒートポンプなどの機器開発・販売を行い、サービスセグメントは運転・保守契約の提供で継続収入を生み出しています。エネルギー生産セグメントは発電や熱の販売で長期的な収益を狙っており、データセンター向けの空冷チラーなど新市場への展開も進めています。

経営方針

同社はサービス収入と製品ラインの両輪で持続的成長を図ることを目指しています。2024年の売上は合計約2,261万ドルで、そのうちサービスが約1,607万ドル、製品が約444万ドルとサービス比重が大きくなっています。バックログは12,336,248ドルに拡大し前年から約494万ドル増加しており、経営陣はこの受注残と2024年に事業から得た約406万ドルの営業キャッシュを活用して、次の12か月を安定的に乗り切ることを目標としています。一方で2024年は営業損失が発生しているため、収益性改善とキャッシュフローの拡大を並行して進める計画です。

同社は重点投資を保守・メンテナンス契約の拡充とコア製品の差別化技術に置いています。Aegisから約200台分の保守契約を取得するなど、長期メンテナンス契約を取り込むことで安定した継続収入を確保する施策を進めています。製品面では特許技術であるUlteraを用いた超低排出の発電システムや、エンジン廃熱を有効活用するコージェネレーションによりシステム効率を88%以上に引き上げ、電力網と比べ温室効果ガス排出を約半分に削減できる点を差別化要因としています。さらに買収対価の一部を四半期収入の一定割合で支払う仕組みを採るなど、収益連動型の対価体系(適用率は5%から10%のレンジ)でリスクとインセンティブを調整しています。

同社は新市場の開拓として、特にデータセンター市場への冷凍機(チラー)製品の展開を目指しています。ハイブリッド駆動の空冷チラーの販売・出荷を計画しており、データセンター向けの製品で電力制約のある市場に入り込むことで需要を取り込む方針です。2024年以降に行った保守契約の追加取得やサービス部門の拡大を足がかりに、エネルギー販売やメンテナンス収入の拡大を図り、製品販売とサービスのシナジーで事業規模を広げることを目指しています。

同社は技術革新を成長の中核に据え、排出低減と効率改善のための研究開発に注力しています。Ulteraによる排ガス低減やTecochillのように冷水と温水を同時に供給する製品といった技術を強化しつつ、製造プロセスや品質管理の改善にも資源を投入しています。加えて、安全や従業員育成に関する投資を継続し、製品開発と現場サポートの両面で競争力を高めることで、顧客の運用コスト削減と脱炭素ニーズに応えることを目指しています。

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