- 米国企業
- STAAR SURGICAL CO
STAAR SURGICAL COSTAA
事業内容
STAAR SURGICAL COは、眼内に挿入するレンズとそれを眼内へ挿入するための専用器具を設計・製造・販売する医療機器メーカーです。同社は視力矯正用のインプラントレンズ(ICL)を主力製品とし、手術に必要なデリバリーシステムや関連消耗品も展開しています。
主要な顧客は眼科医、手術センター、病院、視力センターおよび各国の販売代理店で、最終的な使用者は眼科医です。同社は日本・米国・ドイツなど一部地域で直販を行い、その他地域は独立販社を通じて販売しており、2024年は中国向けの販社が連結売上高の約51%を占めるなど特定市場への依存が高い収益構造です。
事業は大きくレンズ本体とデリバリー機器に分かれ、製品ラインはさまざまな度数や適応に応じた眼内レンズ群が中核となっています。同社は自社での製造と研究開発に加え、臨床教育やマーケティング活動を世界各地で行い、医師向けトレーニングや販売支援を通じて手術件数と製品普及の拡大を目指しています。
経営方針
同社はまず売上回復を最優先の成長目標としています。2024会計年度は前年から売上が減少しましたが、経営陣は「2025年に向けた戦略的課題」を掲げ、販売回復と収益改善を目指しています。具体的には、生産出力を需要見通しに応じて調整し(期中に在庫最適化を行う計画)、流通在庫の圧縮と販促強化で手術件数の回復を図る方針です。財務面の目安としては、2024年6月28日時点の非関連株主保有の時価総額が約23.4億ドル、発行済株式数が約4,932万株であることから、資本市場からの資金調達や株主還元は状況を見ながら検討すると説明しています。
重点投資分野は研究開発、製造能力、および販売・教育体制の強化です。同社は眼内レンズ(ICL)とそれを挿入する専用器具を設計・製造しており、製品改良と品質安定化に注力しています。具体策としては、米国での製造基盤の維持・最適化と歩留まり改善に投資し、臨床支援や医師向けトレーニングを通じて導入障壁を下げる取り組みを続けています。人材・インセンティブ面でもストックオプションや制限付き株式を活用しており、持株枠は総計で22,805,000株まで拡大され、2024年末時点で約3,438,028株が付与可能な状態になっています。
新市場開拓と事業拡大では、中国市場への対応が最大の焦点です。2024年の連結売上に占める中国向け流通の割合は約51.4%で、同社は世界75か国以上で製品を販売していますが、特に中国チャネルの需要変動と在庫構成に対処することが急務です。これに対して同社は、ディストリビュータとの最小在庫協定や現地での在庫管理を見直し、直接販売と代理店販売の組み合わせを最適化して市場浸透を図る計画です。また、補完的技術や事業の買収も選択肢として検討し得る一方、統合リスクや費用超過に留意しています。
技術革新への取り組みでは、製品ライフサイクルの延伸と手術関連の利便性向上を目指しています。具体的には、レンズ設計の改良、輸送・保管を含む品質管理プロセスの強化、そして臨床データに基づく適応拡大を進めています。製造面では、需要に応じた生産調整を行うことで過去の歩留まり低下(需要増加時に発生した事例)を繰り返さない体制を整え、サプライチェーンの開示では約1,294.8万ドルの未処理発注残があることを公表して現場投資と在庫流動化を両立させる方針です。これらを通じて同社は長期的な市場シェア拡大と技術優位の確保を目指しています。