Smart Sand, Inc.SND

時価総額
$1.6億
PER
フラク砂と工業用砂の供給・物流の有力企業。高品質なNorthern WhiteサンドとSmartSystemsのウェルサイト貯蔵・物流ソリューションを展開。年間処理能力約550万トンの設備保有、2023年2QにBlair鉱山稼働の実績。米国・カナダ中心に展開。

事業内容

Smart Sand, Inc.は北部ホワイト砂の採掘・加工・供給を行う企業で、主に油井の圧裂(フラクチャリング)で使う高品質なプロパント(砂)を提供しています。 同社は鉱山から現場まで一貫した供給と物流の仕組みを持ち、現地の貯蔵設備や積替えターミナルを通じて迅速に配送するサービスも提供しています。

同社の主要顧客は石油・天然ガスの探鉱・生産会社や油田サービス会社、そして近年はガラスや鋳物などの工業メーカーです。 売上は長期契約、短期供給契約、スポット販売の組み合わせで成り立ち、現場向け貯蔵や管理機器のリースなどのサービス収入もあります。 2021年以降は工業用途向け製品(IPS)を拡充して顧客と市場の多様化を進めています。

事業は大きくサンド部門と工業製品部門に分かれ、サンド部門ではウィスコンシンやイリノイなどの鉱山と複数のターミナルを通じて主要鉄道網に接続し、低コストで大量供給する体制を整えています。 同社は現場向けのポータブル貯蔵やプロパント管理システム、積替え設備などの物流ソリューションを組み合わせることで、顧客の現場運用と輸送の負担を軽減している点が特徴です。

経営方針

同社は長期的に「北部ホワイトサンド」の供給と物流でプレミアを目指しています。成長戦略の柱は顧客基盤の多様化と市場シェア拡大であり、工業用製品(Industrial Products Solutions=IPS)は現在約5%の売上を占めており、今後さらに拡大する方針です。資本配分では2025年の設備投資を1,300万〜1,700万ドルと見込んでおり(新規採掘エリアの開発、既存施設の効率化、オハイオの端末拡張など)、株主還元としては2024年10月に特別配当0.10ドルを実施、また最大1,000万ドルの自社株買い枠を設定している点が特徴です。

重点投資分野は鉱山・加工・物流インフラで、差別化は「低コストで高品質の砂」を安定供給する点にあります。具体的には乾燥設備や湿式処理を囲った施設で通年稼働を可能にし、低い地代・ロイヤルティやハイグレードの細粒埋蔵量を活かしてコスト優位を追求しています。操業面ではオークデールの処理能力が約550万トン、埋蔵寿命は各鉱山で概ね数十年(オークデール約60年、オタワ約105年、ブレア約56年)と長期安定供給が見込める点を強みにしています。

新市場開拓や事業拡大は、既存の油・ガス用途に加え工業用途への販売拡大、ならびにトランスロード端末やウェルサイト近接の保管拠点増強で進められています。ブレア鉱山は2023年第2四半期に稼働を開始しており、北米の主要鉄道(Class I)全てへのアクセスやノースダコタやアパラチア地域の端末(Van Hook、Waynesburgなど)を通じて配送網を広げています。これらの拡大や設備投資は手元資金、営業キャッシュフロー、必要に応じて2024年に設定したFCBの与信枠や機材ファイナンスで賄う計画です。

技術革新については、同社独自のウェルサイト保管・管理ソリューション(SmartDepot、SmartPath、SmartBelt 等)で差別化を図っており、保管機材の売買・リース(VFIによるセール・リースバック等)を通じた資本効率向上も行っています。運用改善では工場ごとの効率化プロジェクトを推進し、2024年の売上は約3.11億ドル、貢献マージンは約7,170万ドル(1トン当たり約13.62ドル)と一定の収益性を確保しているため、技術・工程投資でコストをさらに下げる取り組みを続けています。