STEELCASE INC (SCS) 株価

時価総額
$18.5億
PER
39.4倍
オフィス家具の大手、創業1912年、従業員約11,300人。人間中心研究に基づく家具・内装製品と受注生産(リードタイム4〜6週間)を展開。2023年にHALCONを買収。北米・欧州・アジアで製造拠点と販売網を展開。

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事業内容

Steelcase Incはオフィスや教育、医療などの空間向けに家具と内装アーキテクチャ製品の設計・製造・販売を行っています。同社は人間中心のリサーチに基づくデザインで、デスクや椅子、収納、会議用テーブル、可動間仕切りなどを主力に提供しています。同社は複数のブランドを通じて職場の生産性や従業員の快適性を高めるソリューション作りを重視しています。

同社の主要顧客は企業や政府、教育機関、医療機関、金融・IT企業など幅広く、販売は主に独立ディーラー網を通じて行っています。製造は受注生産を中心にグローバルな生産・流通網で納期と配送を管理しており、売上はオフィス家具関連が中心で特定顧客への依存度は低く分散しています。

同社は地域別にアメリカ、EMEA(欧州・中東・アフリカ)とアジア太平洋の事業セグメントで運営し、それぞれに合わせた製品とチャネルを展開しています。製品ラインは家具システム、人間工学に基づく椅子、高さ可変の机、共同スペース向けの座席や長椅子、全高・半高の間仕切りや独立型ブース、照明やモバイル電源などの周辺品に加え、職場戦略コンサルティングやリース起点のサービス、家具資産管理といったサービスまで含みます。

経営方針

同社は持続的かつ収益性の高い成長を回復することを目指しています。2025年度の連結売上高は31.66億ドルで、前年から約0.39億ドル(約5%)の減少となりました。国際売上は連結の約22.1%を占め、事業全体では為替や価格変動を除いたオーガニックベースで約48.5百万ドル(約7%)の減収となっています。一方で、調整後営業利益は約1.584億ドルで営業利益率は約5.0%に改善しており、同社は収益性の回復とキャッシュ創出の両立を重視しています。

重点投資分野は製品設計・研究開発とサプライチェーンの効率化にあります。同社はユーザー中心の研究を軸にデザイン力で差別化を図り、複数ブランドを通じてオフィス家具から空間ソリューションまで幅広いポートフォリオを提供しています。製造面では受注生産モデルとリーン生産を採用して在庫最適化を進め、グローバル調達で原材料費の低減を狙っています。コスト削減策やリストラクチャリングにより粗利率は改善(前年から約110ベーシスポイント改善)しており、不要コストの削減も差別化の一環です。

新市場開拓と事業拡大では、教育・医療・中堅中小市場への注力や既存の販路強化を進めています。国別ではインドやスペインで成長が見られ、地域ごとの販売網強化や必要に応じた現地生産で市場対応力を高めています。買収による品揃え拡充の例としては、2023年のHALCON買収(取得対価約1.275億ドル、識別可能無形資産約5,180万ドル)があり、今後も戦略的な投資や合弁事業で市場ニーズに応えようとしています。株主還元も継続しており、取締役会は最大1億ドルの自社株買い枠を承認し、四半期配当0.10ドル(総額約1,150万ドル)を発表しています。

技術革新への取り組みとしては、顧客接点のデジタル化と社内基幹システムの近代化を優先しています。同社はクラウドベースの基幹業務システム(ERP)を段階的に導入する計画で、2026年に展開を開始する予定、関連の資本・クラウド費用は2026年に約8,000万ドルを見込んでいます。これにより受注・生産・配送の可視化を高め、ディーラーネットワークや顧客向けデジタルツールを強化して顧客体験を向上させる方針です。研究開発面では大学や専門機関との協業を通じて働き方の洞察を製品に反映し続けています。

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