ONTO INNOVATION INC.ONTO株価

時価総額
$102.2億
PER
半導体製造向けの検査・計測・リソグラフィー装置の大手企業。レーザー光学検査や統合メトロロジー、ソフトウェアを展開。2024年にレーザー検査技術企業を2500万ドルで買収。米国・アジア太平洋・欧州で展開。

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事業内容

ONTO INNOVATION INC.は半導体製造向けの検査・計測・露光装置と、それに関連するソフトウェアや保守サービスを設計・製造・販売しています。同社はウェハーやパッケージの欠陥検出や工程管理を助ける装置を主力とし、機器本体に加えてソフトライセンスやアップグレード、改修プログラムも扱っています。

主要顧客は大手半導体メーカーやファウンドリ、パッケージサプライヤーなどで、売上は少数の大口顧客に集中する傾向があります。同社の収益は大型装置の単発販売が中心ですが、ソフトのライセンス収入や保守・部品・サービス契約による継続的な収入も重要な柱になっています。

事業は大きく露光(リソグラフィ)、検査・計測(インスペクション/メトロロジ)、材料評価や先端パッケージ向け検査、そしてソフト・サービスに分かれています。同社は自社拠点での主要モジュール製造と外部調達を組み合わせつつ、新技術の取り込みやアフターサービス強化で顧客の生産歩留まり改善やコスト低減を支援しています。

経営方針

同社は継続的な収益成長と株主価値の向上を目指しています。直近の2024会計年度では売上高が9億8,732万ドルと前年から約21%増加し、純利益は約2億1,167万ドル(当期純利益201,670千ドル)に達しました。粗利益率は52.2%まで改善しており、こうした業績を背景に取締役会は2024年2月に2億ドルの自社株買い枠を承認、同年は15.7万株を約2,506万ドルで償却しました。一方で事業環境に合わせたコスト構造の最適化として、2024年に約2,307万ドルのリストラ費用を計上するなど収益性維持にも取り組んでいます。

同社は特に検査装置、計測(メトロロジー)、露光装置、そしてプロセス制御ソフトウェアを重点投資分野としています。研究開発費は2024年度で約1億955万ドルを計上しており、製品開発とソフトウェア強化に資源を配分しています。差別化戦略としては、前工程(ウェハ処理)と後工程(パッケージング)の両方にまたがる装置群と、工場全体を最適化するプロセス管理ソフトを組み合わせて「測る」「解析する」「制御する」を一貫提供する点を打ち出しています。加えて、2024年にレーザー式光学欠陥検査技術を持つ企業を2,500万ドルで買収するなど、外部からの技術獲得でポートフォリオを強化しています。

新市場の開拓では、特にAI用途向けの高性能チップに伴う先端パッケージングや、パネル市場など成長分野への拡大を重視しています。地理的には台湾(売上約3.075億ドル)と韓国(約2.857億ドル)が大きな比重を占めており、アジア太平洋地域での販売・サービス体制を強化することで需要取り込みを狙っています。事業拡大の具体策としては、販売・マーケティングとサービス体制の増員、重要顧客向けの現地サポート強化、買収による技術補完といった手段を並行して実行しています。

技術革新への取り組みは研究開発投資と外部M&Aの両輪で進められています。同社は高付加価値の検査装置(例:Dragonfly系など)やプロセス制御ソフトの性能向上に注力し、装置とソフトを連携させて歩留まり向上や総保有コスト低減につなげることを目指しています。また、製品のライフサイクルを延ばすためのトレードイン/改修プログラムや、サイバーセキュリティ事案に対して経営層を含む委員会で迅速に対応する体制も整備しており、技術的リスク管理にも注力しています。