9 METERS BIOPHARMA, INC.NMTRQ株価

時価総額
$1445.97
PER
希少消化器疾患向け治療薬の新興企業。Phase3の長時間作用GLP-1作動薬vurolenatideを中心とした開発。22年12月末の現金約1260万ドルと23年3月の増資で約440万ドルの資金調達。米国中心に展開。

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事業内容

9 METERS BIOPHARMA, INC.は希少な消化器疾患や腸に関わる難病向けの新薬を研究開発する臨床段階のバイオ医薬品企業です。同社は短腸症候群の治療をめざす長時間作用型の主要候補薬vurolenatideを中心に開発を進めており、この薬は現在フェーズ3の臨床試験に入っています。

同社は現時点で市販製品を持たないため、安定した販売収入はなく、共同研究やライセンス契約に伴うマイルストーン収入や提携資金、株式や転換社債などの資金調達に依存しています。将来的な収益化では病院や医療保険を通じた販売が想定されますが、開発と商業化の大部分を提携先や外部委託先と協働して進める方針です。

同社の事業は主力のvurolenatideに加え、早期段階の希少疾患候補や、買収やライセンスで得たGIP標的の抗体など複数の研究開発プログラムで構成されています。製造や臨床は受託先に委ねつつ、社内は小規模な専門チームと外部のコンサルタントで運営しており、臨床データ獲得と資金・提携の実現で次の成長段階に移す戦略です。

経営方針

同社は希少かつ難治性の消化器疾患領域でのリーディング・バイオ医薬品企業を目指しており、中心的な成長目標は第一に主力候補である長時間作用型GLP‑1作動薬「vurolenatide」を第3相試験から承認・商業化へと導くことです。事業面では、臨床開発の継続と商業化準備に伴い今後も多額の投資が必要であると明示しており、2022年末時点の累積赤字は約2億1,260万ドル、現金は制限付きを含め約2,970万ドル(非制限で約1,260万ドル)であることから、追加の資金調達(株式発行・負債・戦略的提携など)を通じて開発を継続することを目標としています。監査人からは継続企業の前提に関する重大な疑義が示されており、同社は資金調達や提携による資金確保を最重要課題と位置づけています。

重点投資分野は消化器疾患領域の創薬パイプラインの強化で、特に短腸症候群のためのvurolenatideを中心に据えています。差別化戦略としては「腸の生物学」に特化したパイプライン構築と、外部からの資産取得・ライセンスによる戦力増強を図っています。具体的にはLobesity社からGIPを標的とするヒト化モノクローナル抗体の権利を取得しており、対象国での開発・販売に応じて最大で数千万ドルから数千万ドル台のマイルストーン支払いが設定されています(例:特定ライセンスでは米欧向けで約6,010万ドルのマイルストーン予定等)。また製造は外部の受託製造機関に委託し、臨床は外部CROを利用することで資本効率よく開発を進める体制を取っています。

新市場開拓や事業拡大については、国内米国での承認・自社販売を目指す一方、海外ではライセンスや共同開発などのパートナー戦略を想定しています。資本政策面では2021年4月の公募で純収入約3,150万ドル、2023年3月の登録直接売出しで純収入約440万ドルを得るなど段階的に資金を調達しており、同時に経費削減策としてフルタイム人員の約52%削減や関連の一時費用(約110万ドル)を実行、主要幹部には合計約40万ドルの保持ボーナスと数十万株規模のRSU付与による人材維持を行っています。こうした財務・組織の見直しを通じて、限られた資金での臨床完遂と事業展開を図ろうとしています。

技術革新への取り組みとしては、自社の主力分子に加え、買収やライセンスによって得たGLP‑2関連技術やGIP抗体、さらにはlarazotideのような他の候補を含む多角的パイプラインで差別化を図っています。臨床開発ではvurolenatideの第3相を含む大規模試験にCROを起用して効率化を図り、製造面でもGMP準拠の外部委託で商業化準備を進めるなど、研究開発と実務の両輪で技術開発を推進しています。とはいえ、承認や商業化までには多額の資金と時間が必要であり、同社は外部提携や資金調達を通じて技術投資を継続する方針です。