MCDONALDS CORPMCD

時価総額
$2170.5億
PER
ファストフード事業の最大手、世界最大級の外食チェーン。モバイルアプリ中心のデジタル化、デリバリー(38,000店超対応)、約2万8千のドライブスルーを展開。2025年に約2,200店出店予定、2027年末までに5万店目標。100か国超で展開。

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企業概況
190文字)
業績概況
131文字)
テーマ
4項目)
ブランド
3項目)
ライバル企業
5社)
同業種の日本企業
4社)

事業内容

MCDONALDS CORPは世界中でハンバーガーやポテト、コーヒーなどのファストフードを販売する大手外食チェーンです。同社は直営店舗の運営とフランチャイズ方式による店舗展開を組み合わせ、店内飲食、持ち帰り、宅配、モバイル注文など多様なチャネルで商品を提供しています。

主要な顧客は手軽で速い食事を求める一般消費者で、幅広い年齢層に支持されています。同社の収益はフランチャイズ料やロイヤリティ、土地・建物の賃料といったフランチャイズ関連収入に加え、直営店の売上から成り、フランチャイズ中心の仕組みが安定した現金創出に寄与しています。

事業は米国市場、国際の直営市場、開発ライセンス市場とコーポレートのセグメントに分かれており、市場ごとに店舗の所有形態や収益源が異なります。同社はメニューの強化(チキンやコーヒー等)やデジタル注文、ロイヤルティ施策、ドライブスルーや店舗開発への投資を通じて来店頻度と収益性の向上を図っています。

経営方針

同社は「Accelerating the Arches」と呼ぶ成長戦略を軸に、短期と中長期で明確な数値目標を掲げています。2025年については、世界で約2,200店舗の新規出店を計画し、それによりシステムワイド売上成長に対して約2%超の寄与を見込んでいます。2025年通期の営業利益率は40%台中~高を想定し、設備投資は約30億~32億ドルを予定、同社は長期的には年平均で店舗ネット増加率約2.5%(最終的に2027年には5万店舗を目指す)や、最終的なフリーキャッシュフロー転換率を約90%に引き上げることを目指しています。

同社は差別化の核としてマーケティングとコアメニュー強化に重点投資しています。感情に訴える「Feel‑Good Marketing」を通じてブランド訴求を高める一方、ビッグマックやフライドポテトなどの定番ブランドを重視し、「Best Burger」施策で2026年末までにより熱くジューシーなバーガー提供を目指しています。チキン分野では McCrispy をほぼ全市場で2025年末までに展開予定で、飲料では McCafé やコーヒー強化により客単価と来店頻度を高める戦略です。これらは価格帯での「価値訴求」とドライブスルー等の利便性を組み合わせた差別化を図るための具体策です。

新市場開拓と事業拡大では、店舗開発を加速させることが中心です。2025年には約2,200店舗開店のうち約600店が米国および運営市場での直接出店、残りは開発ライセンシーや関連会社が出資する約1,600店で賄われ、2025年の純増はほぼ1,800店を見込んでいます。さらに2027年に向けては年間約1,000店のグロス開店ペースに達することを目標とし、配当の優先確保と余剰資金での自社株買いという資本配分方針を維持しつつ成長投資を継続します。

技術革新については「コンシューマー」「レストラン」「カンパニー」の三つのプラットフォームを構築して顧客体験と運営効率を向上させようとしています。同社は60市場でロイヤルティプログラムを運用しており、2027年末までに90日アクティブユーザーを2.5億人に拡大し、会員による年間システムワイド売上を450億ドルに引き上げることを目標としています。モバイル注文や「Ready on Arrival」などのデジタル施策を主要6市場で2025年末までに展開し、また配達は約3万8,000店舗で提供中、アプリ経由の配達売上比率を2027年までに30%に高める計画です。店舗側では全店で稼働する統一ソフトウエアやグローバル・ビジネス・サービスによる業務改革でオペレーションを標準化・効率化していく方針です。