MAG SILVER CORPMAG

時価総額
$23.9億
PER
鉱区の取得・探鉱・開発事業の新興企業。銀を主体とする探鉱とJuanicipio等主要鉱区の評価・開発を展開。2003年4月15日のクオリファイング取引で総額5,750,000ドルを調達。メキシコを中心に展開。

事業内容

MAG Silver Corpは、主にメキシコの高品位な銀鉱床の探査・開発・生産に特化したカナダの鉱業会社です。同社は旗艦プロジェクトを中心に銀を主産品とし、金や鉛・亜鉛といった副産物の回収も行っています。

同社の主要な収益は、共同事業(ジョイントベンチャー)を通じた鉱山生産からの金属分配によって得ています。運営は多くの場合パートナーが行い、同社は出資比率に応じて生産分や収入を受け取り、必要に応じて探査資産の売却やロイヤリティ収入も検討しています。

同社の事業は探査、開発、商業生産の各段階で構成されており、複数の鉱区を並行して管理しています。具体的には旗艦のジュアニシピオ等のプロジェクトを中心に進め、探査で埋蔵の可能性を確認した後に開発・生産へ移行し、銀を軸にした収益化を目指しています。

経営方針

同社は探索段階の鉱業会社として、保有鉱区を経済的に実現可能な鉱床へと育て上げることを成長の中核に据えています。具体的には地質調査・掘削などの資金需要を満たすために株式による資金調達を積極的に行っており、2007年2月のプライベートプレースメントで総額約2,001万カナダドル(2,550,000ユニットで1,848.75万ドル+210,000ユニットで152.25万ドル)を調達しました。配当は当面予定しておらず、得られた利益は事業の拡大と探査資金に充てる方針で、同社は自己資本を温存して成長投資を優先しています。

重点投資分野はメキシコにあるコア鉱区群で、特にフアニシピオ(Juanicipio)やラガルトス(Lagartos)を中心に開発を進めています。これまでにフアニシピオに約212.5万ドル、ラガルトス関連で約219.7万ドル、ドン・フィッピ/グイグイほかにも各百万ドル規模の探査費用を投じており、合計で相当の資産と探査データを蓄積しています。同社は地元のサービス会社とのフィールドサービス契約(Cascabel、IMDEXなど)や、鉱床評価に長けた技術陣(ピーター・メガウ博士ら)のノウハウを活用することで、単なる鉱区取得ではなく「早期に価値を見出す」運営で差別化を図っています。

事業拡大の計画としては、得られた探査結果を踏まえた段階的な開発着手と資金調達の両輪で前進する方針です。2007年には米国市場への上場申請も行っており、より大きな資本市場にアクセスして掘削規模を拡大することを目指しています。さらに、必要に応じて共同事業や権益売却を用いてリスク分散と資金調達を図る方針を明示しており、資金と技術の両面で外部パートナーと連携する選択肢を残しています。

技術革新への取り組みは、現場での効率的な探査手法と人材インセンティブの組合せで進められています。具体的には、現地での地質調査・掘削計画に専門サービス会社を導入してコスト効率を高める一方、2007年に施行されたストックオプション・プラン(発行済株式の最大10%を上限)などで技術スタッフやコンサルタントの長期的な関与を促しています。これにより、探査精度の向上と人材確保を同時に図り、鉱区の早期価値化を狙っています。