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EASTMAN KODAK CO (KODK) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
EASTMAN KODAK COは、印刷機器や印刷用消耗品、印刷工程を管理するソフトウエアなどを手がける企業です。同社は商業印刷や包装、ダイレクトメール向けのデジタル印刷システムや印刷版、インク類を中心に製造・販売しています。
主要な顧客は商業印刷会社や出版社、包装業者、企業の印刷部門で、機械本体の販売と並んでインクや版材、保守サービスやソフトの利用料といった継続的な収益が重要な柱になっています。同社は装置を販売したあとも消耗品やサービスで繰り返し収入を得るビジネスモデルを重視しています。
事業は前工程の版材とプレプレス、インクジェットを中心とした生産機器、印刷ワークフロー用のソフト、トナー式のデジタル印刷機などが中心です。同社は薬品処理を不要にする版材や高生産性のインクジェット機、クラウド対応のワークフローソフトなどで差別化を図り、OEM向け部品供給やブランドライセンスも収入源として確立しています。
経営方針
同社は安定した収益基盤と成長を両立させることを目指しています。具体的には、設備販売だけでなく消耗品やサービスによる継続的な売上(リカーリング収入)を重視し、デジタルオフセットのプレート契約は平均約2年の契約期間で安定したキャッシュフローを確保する方針です。資本面では、2021年のシリーズC優先株で約1億ドルを調達し、さらに最大5億ドル分の有価証券発行枠を確保する棚登録を行うなど、成長投資と負債管理の両面で資金余力を整えています。
同社は投資の重点をプリント事業、先端材料・化学品、ブランドライセンスに置いています。プリントでは、ULTRASTREAMを核とする第4世代インクジェット技術「PROSPER」シリーズの生産機器と、それに紐づくインクやプライマーの販売で差別化を図っています。また、KODAK SONORAのような「工程不要プレート」は薬液・水を使わない環境配慮型製品で顧客にコスト削減と安定性を提供し、プリンター向けの消耗品需要を継続的に取り込む戦略です。ソフト分野ではクラウド版のPRINERGY On Demandを展開し、ワークフローの自動化で顧客ロックインを強めています。
同社は新市場開拓と事業拡大にも積極的です。中国ではLucky HuaGuangとの提携で現地市場に製品供給と技術ライセンスを行い、アジアでのプレート需要拡大を狙っています。加えて、パッケージングやデコール、フィルム・プラスチックなど紙以外の基材向け印刷へインクジェットの適用を拡大し、印刷幅104~2,500mmに対応するモジュラー設計でOEM事業にも組み込むことで販路を広げています。必要に応じて非中核資産の売却や戦略的取引を活用して成長投資資金や債務削減資金を確保する計画です。
技術革新については、同社は選択と集中で有望分野に研究開発資源を投下しています。ULTRASTREAMや連続インクジェット技術で高速・高品質印刷を実現し、インクやメンテナンスなどの継続収益を生むエコシステムを構築しようとしています。プロセスフリープレートやクラウド型ワークフローの導入は環境対応と運用効率の向上を同時に狙った施策であり、外部パートナーとの技術ライセンスやOEM連携も強化して、製品ラインごとの差別化と市場シフトへの迅速な対応を目指しています。