- 日本企業
- AvanStrate
AvanStrate【JP:E24858】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
AvanStrateは、液晶ディスプレイパネル用のガラス基板を製造・販売している専門企業です。同社の製品は、液晶テレビやパソコン用モニター、スマートフォンなどの液晶画面を作るための基盤材料として使われています。この分野では世界的に4つの企業グループと一部の中国メーカーのみが安定供給を行っており、同社はその中核的な存在として事業を展開しています。
同社の主要顧客は、日本、韓国、台湾、中国などに拠点を置く液晶ディスプレイパネルメーカーです。収益構造は、これら顧客企業に対するガラス基板の直接販売が中心となっています。近年は顧客側の勢力図が大きく変化し、日本や韓国の企業から中国企業が主力となったことで、価格競争の激化や新規顧客開拓における課題も生じています。
同社は主に第5世代サイズのガラス基板を中心に製造しており、ノートパソコンや車載機器、30インチ未満の中小型液晶テレビ向けの需要に対応しています。生産体制としては、日本の本社に加え、台湾と韓国に子会社を持ち、各地域の顧客ニーズに迅速に対応できる体制を構築しています。研究開発は主に台湾子会社で行い、ガラス組成の開発や製造技術の改善に取り組んでいます。
経営方針
AvanStrateは、液晶ディスプレイパネル用ガラス基板を製造する専門企業として、新型コロナウイルス感染症による在宅勤務拡大を追い風に、積極的な成長戦略を推進しています。同社は生産効率の向上により生産能力の拡大とコスト削減を同時に実現する方針で、既存の溶解炉のサイズアップやガラス基板の薄板化技術に重点投資しています。薄板化により同じ溶解炉から従来より多くの基板面積を生産できるため、実質的な生産能力拡大につながります。
品質面での差別化戦略では、高精細化が進むスマートフォン向けの低温ポリシリコン液晶パネルに対応した高品質・低熱収縮率のガラス基板開発に注力しています。同社は限られた経営資源を研究開発に積極投資し、高精細液晶パネルに最適なソリューション提供を通じて競合優位性の確保を目指しています。特に表面品質の改善や新しいガラス組成の開発・量産化により、技術的な参入障壁を高める戦略を採用しています。
新市場開拓については、従来の特定顧客への集中販売体制からの脱却を重要課題として位置づけています。同社は生産性改善や薄板化による生産能力拡大を背景に、顧客ベースの多様化に取り組んでいます。この戦略は市場での地位向上と事業変動リスクの軽減という二つの効果を狙ったもので、安定した品質での確実な供給体制を武器に新規顧客開拓を進める計画です。
技術革新への取り組みでは、生産の安定化を最重要課題として掲げています。同社はガラス溶解炉の修繕頻度低減と修繕期間短縮、稼働期間中の突発トラブル撲滅により不稼働期間の極小化を進めています。これらの取り組みは製造コストと品質の改善に直結するため、同社は継続的な技術改善投資を通じて、約3年に一度必要となる定期修繕の効率化と生産安定性の向上を実現する方針です。