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商工組合中央金庫【JP:E21951】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
商工組合中央金庫は中小企業や組合組織に特化した政府系金融機関として、預金・貸出業務を中心とした銀行業務を展開しています。同社は全国93の本支店に加え、海外駐在員事務所4か所を含む計106拠点のネットワークを構築し、中小企業の資金調達ニーズに対応した金融サービスを提供しています。一般的な銀行業務に加えて、政策金融機関としての役割も担っているのが特徴です。
同社の主要顧客は中小企業や商工組合などの組織で、これらの事業者向けの貸出業務が収益の柱となっています。預金業務では事業者からの預金を受け入れ、それを原資として中小企業への融資を実行する伝統的な銀行モデルで収益を上げています。政府系金融機関として、民間金融機関では対応が困難な分野での資金供給も重要な役割です。
事業セグメントは銀行業を核として、リース業、その他の3つに分かれています。リース業では子会社の商工中金リースが設備リースサービスを展開し、その他セグメントには情報システム開発、経済研究、クレジットカード、投資業務など多様な関連会社11社が含まれており、グループ全体で中小企業向けの総合的な金融サービスを提供する体制を整えています。
経営方針
商工組合中央金庫は、激化する事業環境の変化に対応するため、従来の中期経営計画を廃止し、環境変化に柔軟に対応するローリング型経営管理を導入しています。同社は2025年度に業務粗利益1,460億円、経常利益350億円、純利益260億円の達成を目標としており、経費率を58%程度に抑制することで収益性の向上を目指しています。この戦略転換により、短期・長期双方の視点からスピード感のある企業経営を実現し、「企業の未来を支えていく。日本を変化につよくする。」という目標の実現を推進しています。
同社の重点投資分野は、中小企業の課題解決と成長支援に集約されています。これまで培ってきたリレーションシップバンキングやセーフティネット機能を継続しながら、改正商工中金法による業務範囲拡大を活用した新たなソリューション開発に注力しています。特に、独自の技術やサービスを持ち高い労働生産性を誇る中小企業を発掘し、その成長ポテンシャルを最大化することで差別化を図っています。人手不足や諸コスト上昇といった中小企業の深刻な課題に対し、競争力のある解決策を提供することを戦略の軸としています。
新市場開拓においては、2025年6月に施行された改正商工中金法により、サービス範囲の一部が銀行法上の銀行と同様に拡大されたことを最大限に活用する計画です。同社は株主資格制限や特別準備金の維持、危機対応業務の責務化といった特色を保持しながら、業務範囲拡大により中小企業と中小企業組合の企業価値向上により一層貢献する方針を掲げています。政府保有株式の処分完了により、民間金融機関としての機動性を高めつつ、従来の使命を継続する独自のポジションを確立しています。
技術革新への取り組みでは、アライアンス、M&A、デジタル活用を含む包括的なアプローチを採用しています。AI・ロボティクス技術の進化や地政学リスクなど外部環境の急速な変化に対応するため、デジタル技術を活用した競争力のあるソリューション開発を強化しています。同社は資金利益拡大とソリューション収益の更なる成長により収益拡大を目指しており、従来の融資業務に加えて付加価値の高いサービス提供による収益多様化を進めています。