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朝日工業 (E01265) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
朝日工業は、建設業界と農業分野を支える素材・資材メーカーです。同社は埼玉工場で鉄筋用棒鋼や構造用鋼などの鉄鋼建設資材を製造する一方、肥料・種苗・乾牧草の農業資材事業も展開しています。親会社である合同製鐵の傘下で、建設と農業という異なる分野で安定した事業基盤を築いています。
同社の収益構造は多角化が特徴で、建設業界向けの鉄鋼製品に加え、農業分野では全農グループやホームセンター・園芸専門店が主要顧客となっています。また、子会社の株式会社上武が手がける砕石砕砂事業や建設廃材のリサイクル事業も収益の柱となっており、建設業界のバリューチェーン全体をカバーする構造を持っています。
事業セグメントは大きく3つに分かれ、鉄鋼建設資材事業、砕石砕砂・リサイクル事業、農業資材事業を展開しています。農業資材事業では関東・千葉・関西の3工場で肥料を製造し、野菜種子の開発・販売も行っています。さらにオーストラリアやアメリカから乾牧草を輸入する国際事業も手がけており、国内農業の多様なニーズに対応しています。
経営方針
朝日工業は、2019年に合同製鐵グループの一員となったことを機に、「スペシャリティ分野への経営資源シフト」を戦略の軸に据えています。同社は事業を基盤事業(鉄鋼建設資材・肥料・砕石砕砂)、収益事業(乾牧草)、挑戦事業(種苗)の3つに分類し、それぞれの特性に応じた成長戦略を展開しています。特に合同製鐵との連携により、製造・販売・開発・調達・物流すべての面でシナジー効果の最大化を目指しています。
鉄鋼建設資材事業では、同社の製造技術の優位性を活かした高付加価値品への転換を重点施策としています。具体的には、高強度鉄筋やねじ節鉄筋、構造用特殊鋼の販売拡大を通じて鋼種構成比の変革を推進し、関東の電炉メーカー小形棒鋼シェアでトップグループを目指しています。また、OEMなどの新規プロジェクトにも積極的に取り組み、将来の需要減少にも対応可能な収益基盤の構築を進めています。
農業資材事業では、市場の構造変化に対応した戦略的な事業展開を行っています。肥料事業では製造技術に強みを有する有機質肥料への経営資源シフトを進め、未利用資源を活用した原料開発や3工場一体運営による生産効率化を推進しています。種苗事業では自社品種である大玉トマト「有彩」やカボチャ「プリメラ」を中心に国内外への販売拡大を図り、乾牧草事業では関連会社のジョンソン朝日との一体運営により中国を中心としたアジア諸国への展開を強化しています。
砕石砕砂事業では、埼玉県ナンバー1の地位をさらに盤石にする戦略を採用しています。2016年に取得した新砿区の良質な資源を活用した生産性向上と新規顧客開拓による販売拡大を推進し、生コンクリート向けやアスファルト合材向けの堅調な需要を背景に事業基盤の強化を図っています。同社は多品種・安定供給という強みを活かし、底固い需要が見込まれる分野での事業拡大を目指しています。