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東洋鋼鈑 (E01249) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
東洋鋼鈑は、鋼板の表面処理技術を核とした素材メーカーです。同社は主にぶりき・表面処理鋼板の製造から、磁気ディスク用基板、光学フィルム、自動車用金型まで幅広い製品を手がけています。東洋製罐グループの一員として、容器用鋼板を主力としながら、IT・自動車分野向けの高機能材料も展開しています。
同社の収益構造は、親会社である東洋製罐グループとの関係が深く、東洋製罐から原材料を調達し、完成品を同社に供給する一方で、外部顧客にも販売しています。鋼板事業では子会社の鋼鈑商事を通じた販売網を活用し、機能材料事業ではIT機器メーカーや光学機器メーカーが主要顧客となっています。海外展開も積極的で、トルコ、マレーシア、インドネシアに生産拠点を構えています。
事業セグメントは大きく三つに分かれ、鋼板関連事業が主力となっています。機能材料関連事業では磁気ディスク用アルミ基板と光学用機能フィルムを製造し、IT産業の需要に対応しています。機械関連事業では自動車用プレス金型や梱包資材用帯鋼を扱い、自動車産業や包装業界にも事業領域を広げています。
経営方針
東洋鋼鈑は、グループ一体となった成長戦略を推進しており、既存事業の収益性改善と中長期的な成長戦略の実行により企業価値向上を目指しています。同社は主力の鋼板関連事業において、国内市場の縮小傾向に対応するため海外展開を加速させ、トルコの合弁会社での販売数量拡大を図っています。また、マザー工場である下松事業所では生産プロセス改革とコストダウンを徹底し、競争力ある製品の安定供給体制を強化しています。
機能材料関連事業では、データセンター向け需要の拡大を背景に磁気ディスク用アルミ基板の品質優位性確保と生産性向上に取り組んでいます。光学用機能フィルムについても、ディスプレイ大型化による需要増に対応するため生産性向上とコスト競争力強化を進めています。これらの高付加価値製品への注力により、IT産業の需要取り込みを狙っています。
新市場開拓の面では、医療・ヘルスケア分野への参入を図るDNAチップ事業を本格的に展開し始めました。遺伝子解析キットの営業販売開始と新チップ開発により、既存の製造業向け事業からの事業領域拡大を進めています。機械関連事業でも、東南アジアの関連会社との連携強化により営業力向上を図り、変化の激しい自動車業界への対応力を高めています。
技術革新への取り組みとしては、ハードディスク基板の高容量化や高品質要求に応える独自技術開発を推進しています。同社は「働き方改革」推進により事業環境変化に柔軟対応できる人材育成にも注力し、SDGs達成に向けた組織風土醸成にも取り組んでいます。東洋製罐グループホールディングスの完全子会社化により、グループシナジー強化を通じた更なる成長実現を目指しています。