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医学生物学研究所【JP:E00978】株価
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出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
株式会社医学生物学研究所は、医療機関や研究機関向けに臨床検査薬と基礎研究用試薬の開発・製造・販売を手がけるバイオテクノロジー企業です。同社の主力製品は、病院での診断に使う免疫・血清学検査試薬や遺伝子検査試薬、大学や研究所での実験に必要な基礎研究用試薬などで、医療診断と科学研究の両分野を支える専門的な試薬を幅広く提供しています。
同社の主要顧客は医療機関、検査センター、大学、研究機関などで、これらの施設に直接販売するほか、検査機器メーカーへの企業向け材料供給も行っています。収益構造は試薬事業が中核を占めており、臨床現場で使われる検査薬と研究開発用の試薬販売が安定的な収益基盤となっています。また、関連する検査機器や器具の販売も収益の一部を構成しています。
同社の事業は試薬事業と投資事業の2つのセグメントに分かれており、試薬事業はさらに臨床検査薬事業とLSTR事業に分類されます。臨床検査薬事業では自己免疫疾患やがんの診断に使う検査薬、感染症検査薬などを展開し、LSTR事業では基礎研究用の抗体や蛍光タンパク質関連試薬、免疫研究に特化したテトラマー試薬などの高度な研究ツールを提供しています。投資事業では子会社を通じてバイオ関連ベンチャー企業への投資・育成も手がけており、新技術の発掘と事業化支援を行っています。
経営方針
医学生物学研究所は、革新的な診断技術による世界市場での競争力強化を目指す中期経営計画「Next Stage 2020-2024」を推進しています。同社は2024年度に売上高130億円、営業利益率20%、自己資本利益率13%超という明確な数値目標を掲げており、前回の中期計画では目標営業利益率10%を4年目で14.5%と大幅に上回って達成した実績があります。この成長戦略の核となるのは、先端診断分野での技術革新と海外事業拡大による企業価値の最大化です。
同社の重点投資分野は、自己免疫疾患とがん領域での免疫・血清学検査試薬、そして遺伝子検査試薬の2本柱です。特に個別化医療の進展に対応したコンパニオン診断薬の受託開発サービスを2019年から本格展開し、製薬企業との協業を通じて新たな収益源を構築しています。また、疾患の早期診断から治療効果の予後モニターまでをカバーするバイオマーカー開発に注力し、従来の診断薬から治療方針決定に直結する高付加価値製品への転換を図っています。
海外市場開拓では中国事業の強化が最重要課題となっています。同社は中国子会社の北京博尔邁生物技術と恩碧楽(杭州)生物科技を通じて、診断薬原料の供給から現地での製造・許認可取得まで一貫した体制を構築中です。現地化戦略により製造コストを削減し、中国市場のニーズに迅速対応できる診断薬メーカーとしての地位確立を目指しています。さらに、広大な中国市場の特性を活かしたデジタルマーケティングの活用により、効率的な市場開拓と顧客獲得を進めています。
技術革新への取り組みでは、従来の自前主義から脱却し、産学連携と異業種企業との戦略的提携を積極推進しています。JSR・慶應義塾大学医学化学イノベーションセンターとの共同研究参画や、米国持分法適用関連会社との連携により、MHCテトラマー技術でのグローバル市場シェア拡大を狙っています。また、新型コロナウイルス検査薬の迅速開発実績が示すように、社会的要請に即応できる研究開発体制の構築と、デジタル技術を活用した新ビジネスモデル創出にも注力しています。