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スズケンJP:9987
事業内容
スズケンは、医薬品卸売事業を中心に多岐にわたる事業を展開しています。医薬品卸売事業では、スズケンをはじめ、サンキ、アスティス、翔薬、スズケン沖縄薬品、ナカノ薬品、スズケン岩手、エス・ディ・ロジなどが、医療用医薬品や診断薬、医療機器・材料の販売を行っています。
ヘルスケア製品開発事業では、三和化学研究所が医療用医薬品の製造を担当し、ケンツメディコが医療機器・材料の製造を行っています。これにより、医療用医薬品や診断薬、医療機器・材料の研究開発から製造、販売までを一貫して手がけています。
地域医療介護支援事業では、ユニスマイルが保険薬局を運営し、サンキ・ウエルビィやエスケアメイトが介護サービスを提供しています。また、メディケアコラボが医療介護支援を行い、地域に密着した医療・介護サービスを展開しています。
スペシャリティ医薬品流通受託事業では、エス・ディ・コラボがスペシャリティ医薬品のメーカー支援業務を行っています。これにより、特定の医薬品の流通を効率的にサポートしています。
医療関連サービス等事業では、中央運輸やエス・ディ・コラボが外部ロジスティクスを担当し、医薬品メーカーの物流受託を行っています。また、コラボプレイス(2025年4月1日よりコラボスクエアに商号変更)がその他のサービスを提供し、デジタルヘルスケアサービスなども展開しています。
経営方針
スズケンは、「健康創造」を事業領域とし、医療と健康に関わる分野で社会に貢献することを基本方針としています。医療機関や保険薬局、医薬品メーカーなどとの信頼関係を「伝統資産」と位置づけ、社会課題の解決と社会コストの低減に寄与する新しい価値を創造し続けることを目指しています。
スズケンは、2024年から2026年までの中期経営計画「For your next heartbeat ~未来に向けた鼓動を創ろう~」を推進しています。この計画では、地域住民の健康を守るためのサービスパッケージの確立や、医薬品ロスを低減する効率的な流通機能の構築、創造的なリーダーシップ人材の育成を重点領域としています。
スズケンの中期経営計画では、「既存事業の変革」と「新たな成長事業の準備」をテーマに掲げています。既存事業の変革では、ヘルスケア流通改革を通じて生産性を向上させ、利益体質の強化を図ります。また、新たな成長事業の準備では、オープンイノベーションを活用し、新たな価値創造を目指しています。
スズケンは、サステナブルな社会インフラ基盤の確立を目指し、ヘルスケア流通改革やアジア事業の再構築を進めています。また、日本の新たなヘルスケアエコシステムの創生に向け、スマートロジスティクスやデジタルヘルスケア、地域医療介護支援、ヘルスケア製品開発を推進しています。
スズケンは、資本コストや株価を意識した経営を実現するため、ROEの向上を目指しています。具体的には、政策保有株式の縮減や株主還元の強化、適切な負債の活用を視野に入れたバランスシート改革を実施し、PBR1倍超の早期実現を目指しています。