日邦産業JP:9913

日邦産業は、国内外に13の連結子会社を持ち、産業資材の販売とプラスチック成形品の製造販売を主な事業としています。事業は「エレクトロニクス」、「モビリティ」、「医療・精密機器」の3つのセグメントに分かれています。

エレクトロニクスセグメントでは、電子部品や住宅設備関連メーカーに対し、高機能材料や加工部品、治工具などを販売しています。日邦産業と6つの連結子会社がこのセグメントを支えています。

モビリティセグメントでは、自動車メーカーや部品メーカーに対し、樹脂成形品を中心とした自動車関連部品を製造・販売しています。このセグメントには日邦産業と8つの連結子会社が関与しています。

医療・精密機器セグメントでは、医療機器メーカーやプリンターメーカーに対し、樹脂成形品を製造・販売しています。このセグメントには日邦産業と5つの連結子会社が関与しています。

その他の事業セグメントには、タイの国際地域統括本部でのマネジメント業務が含まれています。このセグメントには日邦産業と1つの連結子会社が関与しています。

日邦産業は、三方一両得の精神に基づき、社員の強みを活かした地域密着型のグローバル企業への変革を目指しています。中長期的な企業価値の向上と持続可能な社会の実現を経営方針とし、異色ある価値を提供することで世界をリードする顧客のものづくりを支えることを存在目的としています。

同社は「中期経営計画2025」において、連結営業利益3ヵ年累計57.3億円、ROE3ヵ年平均10.0％以上を目標に掲げています。最終年度である2026年3月期には、営業利益20億円を達成することを目指し、各種施策を推進しています。これにより、株主資本効率の向上を図っています。

長期ビジョン「長期経営目標2031」では、メーカー事業の売上高構成比の拡大、Ecoプロダクツ事業の立ち上げと拡大、財務規律の見直しによる成長投資の実行を掲げています。これにより、顧客のものづくりの進化と持続可能な社会の実現を支えるエッセンシャル・カンパニーを目指しています。

日邦産業は、現行事業の機能強化や新事業の基盤づくり、R&D、能力増強・自動化、人的資本への成長投資を進めています。これにより、資本コストを上回るリターンを長期目標に置き、成長投資を倍増させています。これらの取り組みを通じて、企業価値の向上を図っています。

同社は、サステナビリティ委員会を通じて、ESGに関するリスクと機会を洗い直し、具体的な活動を推進しています。地球環境の保護、社会との調和と貢献、コンプライアンスの遵守を重視し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。