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加藤産業JP:9869
事業内容
加藤産業は食品卸売を中核に、物流や関連サービスを手がける企業です。同社は加工食品や菓子、冷蔵・冷凍食品、酒類などを卸し、国内外の流通網を通じて商品を届けています。
主要な顧客はスーパーマーケットや食品メーカー、外食チェーンなどの法人流通事業者で、まとめた仕入れと配送サービスを通じて収益を確保しています。同社の売上は国内の常温・低温・酒類流通に加え、海外の卸売や物流受託、その他の事業に分散しています。
事業は四つのセグメントに分かれており、常温流通事業では加工食品や菓子の卸売と一部の製造加工を担っています。低温流通事業は冷蔵・冷凍食品の卸売、酒類流通事業は酒類の卸売、海外事業は東南アジアや中国を中心に加工食品の卸売を展開し、グループ内の物流会社や管理会社が物流・運営を支えています。
経営方針
加藤産業の成長戦略の概要として、同社は「豊かな食生活を提供して人々の幸せを実現すること」をミッションに掲げ、グループ全体で価値の最大化と収益力向上を目指しています。具体的には「食のインフラになる」「食のプロフェッショナルになる」「食のプロデューサーになる」という3つの長期ビジョンを軸に、卸売の基本機能を強化して年度業績目標の着実な達成と継続的成長を図る方針です。なお、同社は開示資料上に明確な売上や利益の数値目標を示していないため、施策による積み上げで成果を出すことを重視しています。
重点投資分野と差別化戦略としては、商品、情報、物流を一体で提供する総合力の強化に投資しています。具体策としては自社ブランド商品の開発・販促・消費者接点の強化でブランド価値と収益性を高める一方、営業と物流の連携強化や物流関連企業との協業により物流費や諸経費を抑制します。加えて、倉庫の機械化や業務のデジタル化を進めることで生産性を上げ、他社との差別化は「まとめた仕入れと安定した配送」「メーカー・小売りに対する提案力」の両面で図っています。
新市場開拓や事業拡大では、国内の常温・低温・酒類流通に加え、海外事業を成長の重要軸に据えています。特にマレーシアでは同国最大級、ベトナムやシンガポールでも有力な卸売業グループとして事業基盤を拡大し、アジア域内での食品流通ネットワークを強化する計画です。加えて、グループ内物流会社や受託物流など関連サービスの拡充により、売上源泉を多様化して需給変動への耐性を高める取り組みを進めています。
技術革新への取り組みとしては、デジタル技術を活用した取引先との連携強化や物流の自動化・効率化が挙げられます。具体的には与信管理システムによる与信区分・信用取引限度額の定期見直しや、BCP(事業継続計画)の整備と訓練による事業継続力の向上、事業活動でのCO2削減やTCFD枠組みを用いた気候リスク分析と対応を実施しています。人材面ではマネジメント研修や営業研修、若手教育に注力し、技術と人材の両面で持続的な競争力を高めようとしています。