リリカラJP:9827

時価総額
¥93.6億
PER
インテリア事業では「リリカラ」を含む内装材の販売、スペースソリューション事業ではオフィス空間設計・施工、不動産仲介を展開。

沿革

1949年7月

株式会社新宿川吉紙店設立、内装材商品の販売代理店及び文房具等の小売を開始。

1955年4月

自社ブランド商品の販売を開始。

1968年5月

商号を株式会社カワキチに変更。

9月

事務機器部(現スペースソリューション事業)を新設、文房具に加えオフィス家具及び事務機器の販売を本格的に開始。

1970年4月

関西・四国・北陸地区の営業拠点として大阪支店を開設。

1971年5月

北海道地区の営業拠点として札幌出張所(現札幌支店)を開設。

1973年4月

商品開発部門として商品企画室(現マーケティング本部)を新設。

1974年4月

九州地区の営業拠点として福岡出張所(現九州支店)を開設。

1976年3月

東北地区の営業拠点として仙台出張所(現東北支店)を開設。

1976年8月

東京流通センターを開設。

1980年3月

中国地区の営業拠点として中国支店(現広島支店)を開設。

1983年4月

東大阪流通センター(東大阪市)を開設。

1984年5月

トータルインテリア企業を目指してカーテンを発売。

1985年4月

カーテンに引続き床材を発売。

1989年4月

商号をリリカラ株式会社に変更。

1991年7月

株式を社団法人日本証券業協会に店頭売買銘柄として登録。

2017年1月

事業領域の拡大を図るため、スペースソリューション事業の一環として、リノベーション事業を開始。

事業内容

リリカラは、インテリア事業とスペースソリューション事業の二つの主要な事業セグメントを展開しています。インテリア事業では、壁装材、カーテン、床材などの内装材商品の仕入れと販売を行っており、これらの商品は主にリリカラが独自に開発し、製造はメーカーに委託しています。販売は代理店や一部の内装工事業者を通じて行われています。

一方、スペースソリューション事業では、オフィス空間や施設のインテリア設計・施工、プロジェクト管理、家具や間仕切り、事務用品の提案・販売、さらには不動産の売買・賃貸の仲介業務まで幅広く手がけています。これにより、リリカラは空間創造に関わる多角的なサービスを提供していることがわかります。

これらの事業セグメントは、リリカラの財務諸表におけるセグメント区分と一致しており、事業の多様性とその統合性を示しています。また、内装工事業者への販売は関西地区を中心に行われているものの、その規模は比較的小さいため、破線で表示されている点も注目されます。これらの情報は、リリカラが提供する事業系統図によっても示されています。

経営方針

リリカラは、インテリア事業とスペースソリューション事業を軸に、持続的な成長を目指しています。同社は「価値観の創造と提案」、「持続的な成長」、「株主に対する責務」を経営基本三原則とし、快適な生活空間の創造を経営理念に掲げています。この理念のもと、個人住宅からオフィス、ホテル、商業施設、公共施設まで、インテリアの視点からトータルな空間作りを提案しています。

2022年の経済環境の中で、新型コロナウイルス感染症の影響やウクライナ情勢の長期化など、厳しい状況が続く中、リリカラは中期経営計画「DaaS(ダース)」を通じて、新たなビジネスチャンスの取り込みと事業構造の変革に取り組んでいます。この計画では、ESGへの積極的な取り組みによるガバナンスの強化とダイバーシティの推進を基本方針としています。

具体的な戦略としては、業績目標指標の改定による行動変容の促進、デジタル技術を活用した業務効率化の推進が挙げられます。また、新たなビジネスチャンスの取り込みに向けて、Eコマースやデジタル技術を活用したソリューションビジネスの創出、ICTを活用した新商品・新サービスの導入、共創マーケティングによる商品開発の推進、デザイン提案や不動産情報の提供など、付加価値提供の強化にも力を入れています。

リリカラは、これらの戦略を通じて、変化する経済環境の中でも持続的な成長を目指し、顧客に対して高い満足を提供することで、インテリア業界におけるリーダー的な存在を目指しています。