オオバJP:9765

時価総額
¥196.3億
PER
18.3倍
総合建設コンサルタントとして、地理空間情報、環境、まちづくり、設計、事業ソリューション業務を展開。

沿革

事業内容

オオバは、総合建設コンサルタント業を営む企業集団であり、社会資本整備や民間企業施設整備に貢献しています。同社グループは、地理空間情報業務、環境業務、まちづくり業務、設計業務、事業ソリューション業務を中心に、これらを複合的に推進しています。

地理空間情報業務では、最新IT機器を駆使した測量や補償調査業務を行い、GIS(地理情報システム)による上下水道、道路管理システムの提供や防災シミュレーションなどを展開しています。環境業務では、環境調査・アセスメント、土壌汚染対策、水質保全、廃棄物処理等の環境施設計画や水やエネルギーの循環計画を提案し、地球環境に配慮した都市環境マスタープランの作成にも取り組んでいます。

まちづくり業務では、都市基本計画や地域計画、地区計画、区画整理等を通じた都市基盤整備事業を提案し、土地所有者のニーズに応じた土地活用や土地利用転換の技術的サポートを行っています。設計業務では、道路・橋梁・上下水道等の設計に加え、大規模災害に対する防災対策や公共ストックのアセットマネジメントにも取り組んでいます。

事業ソリューション業務では、建設コンサルタントの枠を超え、土地区画整理・開発行為の業務代行、税理士法人との連携によるまちづくりと相続税務・不動産活用コンサルティング、老朽化マンションの建て替えコンサルなど、社会問題の解決提案にも力を入れています。

オオバは、これらの事業を通じて、まちづくりのソリューション企業として、社会資本整備や民間企業施設整備に幅広く貢献しています。

経営方針

オオバは、創業100周年を迎えた総合建設コンサルタント企業として、社会の発展に貢献し続けています。同社は、2024年5月期から2028年5月期にかけての中期経営計画を策定し、実行に移しています。この計画では、「新たな100年『NEXT CENTURY』」に向けた挑戦と飛躍を掲げており、技術力の向上、収益力の向上、財務内容の強化を重点領域としています。

オオバの強みは、100年企業としての歴史、伝統、実績に加え、社是「誠」「積極進取」「和」の精神に基づく信頼、まちづくりを核にしたノウハウ、知見、経験の蓄積、そして総合建設コンサルタントとしてのワンストップソリューション提供能力にあります。これらを活かし、営業利益は12期連続増益を達成し、利益率の改善も着実に進めています。

中期経営計画では、技術力の更なる向上を目指し、技術資格保有者を500名から650名へ増加させるとともに、ポリバレントな技術者の育成に努めています。また、株主還元の強化も図り、総還元性向を50%から60%へ、配当性向を35%から50%へと引き上げる方針です。

具体的な施策としては、受注の拡大、技術力の更なる向上、社会課題の解決、人的資本への投資、DX推進、M&Aや業務提携、株主還元の強化、コーポレートガバナンスの強化などが挙げられます。これらを通じて、オオバは持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指しています。