セコムJP:9735

時価総額
¥2.55兆
PER
23倍
セキュリティ、防災、メディカル、保険、地理空間情報、BPO・ICT、不動産・建築設備工事の事業展開。

沿革

1962年7月

日本初の警備保障会社、日本警備保障㈱(現セコム㈱)を設立。

1964年10月

東京オリンピック開催。選手村などの警備を当社単独で担当。

1966年6月

わが国初のオンラインによる安全システム「SPアラーム」を開発・発売。

1972年12月

株式の額面金額変更のため、㈱エスピーアラームシステムズ(形式上の存続会社)と合併。

(注)

1974年6月

東京証券取引所市場第二部に上場。

1975年3月

世界初のコンピュータ安全システム、CSS(コンピュータセキュリティシステム)を確立。

1977年7月

東京電力㈱、関西電力㈱、中部電力㈱との合弁で、原子力防護専門会社、日本原子力防護システム㈱を設立。

1977年10月

安全機器を自社生産するセコム工業㈱を設立。

1978年1月

台湾のタイワンセコム社(英文商号)と業務提携を結ぶ。

1978年5月

東京証券取引所市場第一部指定。

1981年1月

わが国初の家庭用安全システム「マイアラーム(現セコム・ホームセキュリティ)」を開発・発売。

1981年3月

韓国三星グループとの合弁による韓国安全システム㈱(現㈱エスワン)を設立。

1983年12月

日本警備保障㈱よりセコム㈱に社名を変更。

1986年12月

AI(人工知能)等の基盤技術の研究を行うセコムIS研究所を設立。

1987年9月

タイにタイセコムピタキイ社(現タイセコムセキュリティ社)を設立。

1991年4月

英国にセコムキャロル社(現セコムPLC)を設立。

1991年6月

無菌調剤室を備えた調剤薬局を開設し、在宅医療サービスの一つとして、自宅で点滴治療を受ける患者へ薬剤供給するサービスを開始。併せて訪問看護サービスの提供を開始。

1992年12月

中国での持株会社、西科姆(中国)有限公司を設立。

1998年7月

わが国初の画像センサー利用のオンライン画像監視システム「セコムAX」を開発・発売。

1998年9月

損害保険会社の東洋火災海上保険㈱(現セコム損害保険㈱)に資本参加。

1999年8月

航空測量・地理情報システムを提供する東京証券取引所市場第一部上場の㈱パスコに資本参加。

2001年3月

移動する人物・車両向けセキュリティサービス「ココセコム」を開発・発売。

2001年10月

セコム損害保険㈱が最適な治療でガン克服を目指すための保険として、わが国初の「自由診療保険メディコム」を発売。

2002年3月

セコム㈱の医療事業部門を分社化するとともに、セコム在宅医療システム㈱、セコムケアサービス㈱、セコム漢方システム㈱が合併し、セコム医療システム㈱がスタート。

2004年9月

病院外での心停止を回復させるためのAED(自動体外式除細動器)のトータルサービス「セコムAEDパッケージサービス」を発売。

2004年10月

セコム情報システム㈱(現セコムトラストシステムズ㈱)が開発した大規模災害発生時の初動を支援する危機管理サービス「セコム安否確認サービス」を発売。

2006年12月

東京証券取引所市場第一部上場の能美防災㈱を連結子会社化。

2007年4月

山口県美祢市にわが国初のPFI刑務所「美祢社会復帰促進センター」を開設し、センターのセキュリティ・総務支援・刑務作業支援を開始。

2012年4月

国内防災業界3位のニッタン㈱を連結子会社化。

2012年10月

国内最大規模のデータセンター事業会社である㈱アット東京を連結子会社化。

2014年3月

日本企業が経営するインド初の病院「サクラ・ワールド・ホスピタル」を開院。

2015年8月

ダムウェーター(小荷物専用昇降機)の国内シェアNo.1企業クマリフト㈱を連結子会社化。

2015年12月

集配金サービスの業界トップ企業㈱アサヒセキュリティを連結子会社化。

2015年12月

世界初の民間防犯用の自律型小型飛行監視ロボット「セコムドローン」サービス提供を開始。

2016年2月

世界初の民間防犯用飛行船「セコム飛行船」の運用サービスを開始。

2016年9月

わが国初の高精度な3D立体地図によるセキュリティプランニングシステム「セコム3Dセキュリティプランニング」の提供を開始。

2017年7月

生活スタイルに柔軟に対応し、IoT機器などに接続することでさまざまなサービスが拡がる新型ホームセキュリティ「セコム・ホームセキュリティNEO」を発売。

2017年10月

コンタクトセンター業務やバックオフィス業務全般のBPOサービスを提供する㈱TMJを連結子会社化。

2018年8月

施設警備、動力設備および消防・防災設備の保守・点検、受付業務などの総務付帯業務を手掛けるセコムトセック㈱を連結子会社化。

2018年12月

わが国初の家庭用AEDのオンラインパッケージサービス「セコム・MyAED」を発売。

2019年2月

トルコ共和国にセコムアクティフ社を設立。

2019年4月

救急対応サービスに、家族間等で安否確認ができる機能を新たに加えた工事不要の見守りサービス「セコムみまもりホン」を発売。

2019年6月

不審物点検などを行う自律走行型巡回監視ロボット「セコムロボットX2」を発売。

2019年9月

高度なセキュリティから働き方改革まで、企業の事業運営に有益な機能をオールインワンで提供するシステムセキュリティ「AZ」を発売。

2020年1月

「たのしい、みまもり。」をコンセプトにした高齢者向けの見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」の提供を開始。

2020年8月

働き方改革へのニーズに対応する「セコムあんしんテレワーク(USBリモート端末)」を発売。

2021年3月

スマートフォン専用アプリとの連携による新機能などを加えた新型「ココセコム」を発売。

2021年6月

「セコム・ホームセキュリティ」のオプションサービスとして、「セコムみまもりクラウド」とスマートフォンアプリによる「安否みまもりサービス」を提供開始。

2022年1月

世界初、AIを活用して等身大バーチャルキャラクターが警備・受付業務を提供する「バーチャル警備システム」を発売。

2022年1月

AI・5Gなどの最先端技術を活用したセキュリティロボット「cocobo(ココボ)」を発売。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。

2022年7月

大型商業施設の常駐警備を強みとし、航空保安業務で業界トップクラスの㈱セノンを連結子会社化。

2022年7月

中小規模の店舗・オフィス向けサービス、システムセキュリティ「AZ-Air」を発売。

事業内容

セコムは、多岐にわたる事業セグメントを持つ企業グループで、セキュリティサービス、防災、メディカルサービス、保険、地理空間情報サービス、BPO・ICT、不動産賃貸および建築設備工事など、幅広い分野で事業活動を展開しています。

セキュリティサービス事業では、セントラライズドシステムをはじめとする各種セキュリティサービスを提供。国内外の子会社や関連会社を通じて、警備請負や安全機器の販売等を行っています。例えば、セコム上信越株式会社やセコム北陸株式会社など国内の子会社、海外では上海西科姆保安服務有限公司やPT.セコムインドネシアなどが活動しています。

防災事業では、能美防災株式会社やニッタン株式会社が自動火災報知設備や消火設備などの防災システムの研究開発から販売、保守までを手掛けています。

メディカルサービス事業では、セコム医療システム株式会社が在宅医療サービスや電子カルテ、遠隔画像診断支援サービスなどを提供。また、セコムフォート株式会社などがシニアレジデンスの運営を行っています。

保険事業においては、セコム損害保険株式会社が損害保険業務を、セコム保険サービス株式会社が保険代理店業務を展開しています。

地理空間情報サービス事業では、株式会社パスコが航空機や人工衛星を利用した測量・計測で地理情報を集積し、提供しています。

BPO・ICT事業では、セコムトラストシステムズ株式会社が情報セキュリティサービスやデータセンター事業などを、株式会社アット東京がデータセンター事業を、株式会社TMJがBPOサービス事業をそれぞれ担当しています。

その他事業として、株式会社荒井商店が賃貸ビル・マンションの運営、セコムエンジニアリング株式会社が建築設備の設計・施工を行っています。これらの事業を通じて、セコムは多方面でのサービス提供を実現しています。

経営方針

セコムは、セキュリティサービスを中心に、防災、メディカルサービス、保険、地理空間情報サービス、BPO・ICTなど多岐にわたる事業を展開している企業グループです。同社は、社会に貢献することを企業理念とし、「社会システム産業」の構築を目指しています。これは、「安全・安心・快適・便利」な社会を実現するため、事業間の複合的・融合的な提供を推進する戦略です。

中期経営計画において、セコムは「セコムグループ2030年ビジョン」を策定し、「あんしんプラットフォーム」構想を掲げています。この構想では、時間や空間にとらわれないサービス提供、個々の顧客に寄り添った最適なサービス提供、リスクに対する事前の備えから事後の復旧までをカバーするサービスの提供を目指しています。また、2023年5月には「セコムグループ ロードマップ2027」を策定し、新たなサービスの提供や新事業の創出・育成、既存業務の拡充を通じて成長を加速させる方針です。

同社は、外部環境の変化に対応し、新技術の積極的な活用、国内外での事業競争力の向上、業務効率化、人財確保、コンプライアンス・ガバナンス体制の強化など、幅広い取り組みを推進しています。これらの戦略は、社会と共に成長し、持続的な企業価値の向上を目指すセコムの姿勢を示しています。新型コロナウイルス感染症への対応も引き続き注意深く進めていく方針です。