KNT-CTホールディングスJP:9726

時価総額
¥428.8億
PER
6.3倍
クラブツーリズム㈱の個人旅行商品企画販売や交流イベント、近畿日本ツーリスト㈱の団体旅行・MICE事業、ブループラネットの高級旅行商品販売など。

事業内容

KNT-CTホールディングスは、連結子会社20社と関連会社1社で構成され、多様な事業を展開しています。クラブツーリズム株式会社は、新聞広告や会員情報誌「旅の友」を通じたメディア販売やWeb販売を中心に、個人旅行商品の企画販売を行っています。また、会員同士の交流会や勉強会、イベントやツアーを実施する「クラブ1000事業」も展開しています。

近畿日本ツーリスト株式会社は、企業や学校、官公庁などを対象に国内外の団体旅行の企画販売を行っています。さらに、MICE事業(Meeting、Incentive Travel、Convention、Exhibition/Event)やスポーツ・ウエルネス事業、地域共創などの受託業務も手がけています。訪日旅行では、MICE事業やスポーツイベント関連の団体旅行の企画販売も行っています。

株式会社近畿日本ツーリストブループラネットは、個人旅行のWeb販売と商品企画を専門とし、国内外のダイナミックパッケージ商品や宿泊商品の企画販売を行っています。また、ハイクラスサイト「Blue Planet」の運営も行っています。その他の国内会社では、商事・保険事業、業務受託事業、カタログ・広告制作事業、アシスタンス事業、労働派遣事業などを展開しています。

海外現地法人では、航空券や旅行商品の販売を行うBTM事業を展開し、団体旅行や企画商品の旅行者に対して到着地での各種サービスを提供しています。H&M INSURANCE HAWAII, INC.およびGRIFFIN INSURANCE CO., LTD.は、損害保険の再保険引受事業を行っています。これらの事業を通じて、KNT-CTホールディングスは多様な旅行関連サービスを提供しています。

経営方針

KNT-CTホールディングスは、旅行業界における成長戦略として、信頼を基盤にした内部統制の強化を掲げています。同社は「まだ見ぬところへ、まだ見ぬ明日へ」というパーパスを持ち、旅行業を進化させるとともに、新しい価値の創造に取り組んでいます。社会や地域とのつながりを重視し、旅行業を超えたサービス提供を通じて、より良い社会の実現を目指しています。

同社は、営業利益や親会社株主に帰属する当期純利益に加え、自己資本比率を重要な経営指標としています。これにより、財務の安定性と効率性を確保し、持続可能な成長を図っています。経営環境の変化に対応し、内部統制システムの強化や企業風土改革を進めています。

成長領域として「地域共創事業」と「訪日旅行事業」を設定し、これらの分野での取り組みを強化しています。地域共創事業では、クラブツーリズムと近畿日本ツーリストが連携し、地域に根ざした観光サービスを提供しています。訪日旅行事業では、オンライン宿泊販売や多言語対応のグローバルサイトを活用し、訪日外国人向けのサービスを拡充しています。

さらに、KNT-CTホールディングスは新規事業の創出にも注力しています。旅行会社が厳選した空間を紹介する検索サイト「Chill+」を運営し、旅行事業とのシナジーを高めています。また、アメリカでの新規事業として、日本の食文化を発信するKNT-CT Foods, (U.S.A.), LLCを設立し、海外での認知度向上を図っています。

同社は、70周年を迎え、これまでの実績を基に新たな挑戦を続けています。近畿日本ツーリストとクラブツーリズムを中核とし、グループ全体で新しい価値と感動を提供することを目指しています。今後も「旅」と「旅を超えた」サービスを通じて、より良い未来を創造していく方針です。