SCSKJP:9719

時価総額
¥1.78兆
PER
28倍
「産業IT」「金融IT」「ITソリューション」「ITプラットフォーム」「ITマネジメント」「その他」のセグメントで、ITコンサルティング、システム開発、ITインフラ構築、BPO等を提供。

事業内容

SCSKは、IT関連の多岐にわたる事業を展開しており、以下の6つの事業セグメントを持っています。

1. **産業IT**: SCSKは製造、通信、エネルギー、流通、サービス、メディアなどの業界に対し、基幹系システムや情報系システム、SCM、CRMなどのシステム開発、保守・運用を提供しています。また、自動車業界向けにECUの組み込みソフトウェア開発やミドルウェア「QINeS-BSW」の提供も行っています。

2. **金融IT**: 銀行、信託、生損保、証券、リース、クレジットなどの金融機関向けに、システム開発、保守、運用を行い、金融業務を理解した高度なシステム構築をサポートしています。これにより、顧客の金融ビジネス戦略の実現を支援しています。

3. **ITソリューション**: SCSKは自社開発のERPパッケージ「PROACTIVE」や生産管理システム、OracleなどのERPの導入・開発から保守・運用までを支援するAMOサービスを提供しています。また、ECサービスやコンタクトセンターサービス、BPOサービスも展開しています。

4. **ITプラットフォーム**: ITインフラ分野やCAD、CAEなどの「ものづくり」分野において、最先端技術を駆使したサービスや製品を提供し、顧客のビジネスをサポートしています。これにより、顧客の多様なニーズに応えています。

5. **ITマネジメント**: SCSKは「netXDC」というデータセンターを展開し、運用コスト削減やインフラ統合、ガバナンス強化などを支援するアウトソーシングサービスを提供しています。また、クラウドインフラや24時間365日のSEサポートも行っています。

6. **その他**: 幅広い業種におけるソフトウェア開発、システム運用管理、システム機器販売、コンサルティングサービスを提供しています。また、地方拠点を活かしたリモート開発(ニアショア開発)も行っています。

SCSKは、これらの事業を通じて、多くの上場企業を含む日本の大手および中堅企業にサービスを提供しており、住友商事が大口顧客となっています。

経営方針

SCSKは、急速に進化するITサービス市場において、生成AIやブロックチェーン、クラウドコンピューティングなどの新技術を積極的に取り入れています。同社は、これらの技術を活用し、持続的な成長を目指すために事業分野や事業モデルの再構築を進めています。

SCSKは、2030年に向けた「グランドデザイン2030」を策定し、社会課題の解決に貢献するビジネスを創出することを目指しています。このビジョンの実現に向け、2023年から2025年までの中期経営計画を発表し、事業の再構築と新たな価値提供に注力しています。

同社の成長戦略は、3つの基本戦略に基づいています。まず、成長力のある事業領域へのシフトを進め、高付加価値分野や高生産性モデルへの移行を図ります。次に、成長市場で市場をリードする事業を推進し、クラウドやデジタル技術を活用して高成長を実現します。

さらに、SCSKは社会との共創を通じて「次世代デジタル事業」を創出し、非連続な価値創出を目指しています。これにより、同社は持続可能な社会の実現に貢献しつつ、企業価値の向上を図ります。

SCSKは、技術ドリブンの推進や人材価値の最大化、共感経営の推進を通じて経営基盤を強化しています。これにより、同社は新たな価値創出と事業開拓を進め、持続的な成長を実現することを目指しています。