日本空港ビルデングJP:9706

時価総額
¥4315.4億
PER
16.9倍
羽田空港の旅客ターミナル管理運営、物品販売、飲食サービス、空港運営コンサルティング、広告代理業、機内食製造販売などを手がける企業。

事業内容

日本空港ビルデング株式会社は、羽田空港の旅客ターミナルの管理運営を主な事業としています。同社は、国内線および国際線の利用者に対するサービスを提供し、施設管理運営業を行っています。また、成田空港、関西空港、中部空港でも物品販売業を展開しています。

施設管理運営業では、東京国際空港ターミナル株式会社と共に、航空会社などの航空関連企業への施設賃貸や整備運営を行っています。さらに、日本空港テクノ株式会社などが、旅客ターミナルの保守・運営、警備、清掃、旅客輸送、グランドハンドリングを担当しています。

物品販売業では、羽田空港や成田空港、関西空港を中心に、航空旅客への商品販売を行っています。日本空港ロジテムは、商品の運送や倉庫管理を担当し、効率的な物流を支えています。

飲食業では、羽田空港や成田空港の利用者に対して飲食サービスを提供しています。コスモ企業株式会社は、国際線航空会社向けの機内食の製造・販売を行い、冷凍食品の製造・販売も手掛けています。

経営方針

日本空港ビルデング株式会社は、羽田空港の旅客ターミナルの管理運営を通じて、公共性と企業性の調和を基本理念としています。同社は、旅客ターミナルの安全性、利便性、快適性を高めるために戦略的な投資を行い、顧客ニーズに応えることを重視しています。

同社の中期経営計画では、2025年度までに連結当期純利益200億円以上を目指し、コスト削減やROAの向上を図っています。また、自己資本比率を40%以上に回復させ、配当性向30%以上を維持することを目標としています。これにより、株主への利益還元を強化しています。

サステナビリティを戦略の中核に据え、持続可能な社会の実現を目指す同社は、空港インフラの機能強化や脱炭素化を推進しています。2030年の訪日外客数6,000万人の政府目標に向け、空港の利便性と収益性を高める取り組みを進めています。

同社は、空港全体の最適化を目指す「トータル・エアポート・マネジメント」を推進し、技術活用やオペレーションの見直しを通じて生産性向上を図っています。さらに、EC事業の拡大や新事業の開拓を通じて、旅客に依存しない収益基盤の強化を目指しています。

人的資本への投資を進め、多様な人材が活躍できる環境を整備することで、企業価値の向上を図っています。また、デジタルトランスフォーメーションを推進し、データドリブン経営を実現するための基盤を構築しています。

日本空港ビルデングは、羽田空港の価値創造と航空輸送の発展に貢献し、企業価値の向上を目指しています。次期中期経営計画では、成長戦略を具体化し、株主還元方針を検討することで、持続的な成長を追求しています。