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スクウェア・エニックス・ホールディングスJP:9684
事業内容
スクウェア・エニックス・ホールディングスは、主に4つの事業セグメントを展開しています。まず、デジタルエンタテインメント事業では、コンピュータゲームを中心にデジタルコンテンツの企画、開発、販売、運営を行っています。代表的な会社には、株式会社スクウェア・エニックスや株式会社タイトーがあります。
次に、アミューズメント事業では、アミューズメント施設の運営や業務用ゲーム機器の企画、開発、製造、販売を手がけています。この分野でも株式会社タイトーが主要な役割を担っています。
出版事業では、コミック単行本やゲーム関連書籍、定期刊行誌の出版と許諾を行っています。スクウェア・エニックスは、日本、米州、欧州でこの事業を展開しています。
最後に、ライツ・プロパティ等事業では、二次的著作物の企画、制作、販売、ライセンス許諾を行っています。これにより、スクウェア・エニックスは、世界中で多様なコンテンツを提供しています。
経営方針
スクウェア・エニックス・ホールディングスは、成長戦略として「Square Enix Reboots and Awakens~さらなる成長に向けた再起動の3年間~」を掲げています。この中期経営計画は、2025年3月期から2027年3月期までの3年間を対象とし、4つの主要戦略を推進しています。
まず、デジタルエンタテインメント事業の開発体制を最適化し、生産性を向上させることを目指しています。具体的には、量から質への転換を図り、独創性と市場ニーズをバランスよく取り入れたコンテンツ開発を進めます。また、ポテンシャルの高いタイトルに重点的に投資し、コアチームのスキル向上を図ります。
次に、顧客接点を強化し、収益獲得機会を多様化します。マルチプラットフォーム戦略を推進し、HDタイトルを任天堂、PlayStation、Xbox、PCなどで展開します。デジタル販売の強化やパブリッシング機能の高度化を通じて、顧客とのインタラクションを創出します。
さらに、経営基盤の安定化を図るため、海外事業部門の機能と組織構造を見直し、コスト最適化を進めます。国内事業では、創造力と生産性の両立を目指し、組織・人事関連施策を導入します。PDCAサイクルを高速で回すための事業インフラ整備も進めます。
最後に、成長投資と株主還元のバランスを考慮したキャピタル・アロケーションを行います。3年間で最大1,000億円の戦略投資枠を設定し、企業価値向上に資する投資機会を厳選します。株主還元については、連結配当性向30%を基本方針としています。
スクウェア・エニックス・ホールディングスは、これらの戦略を通じて、さらなる企業価値の向上と持続的成長を目指しています。