常磐興産JP:9675

時価総額
¥105.4億
PER
11.9倍
総合レジャー・リゾート施設運営、石炭・石油・クリーンエネルギー販売、機械・鋳物製造販売、運輸業務、農作物生産・販売、温泉供給を手掛ける。

沿革

事業内容

常磐興産は、観光事業、燃料商事事業、製造関連事業、運輸業、アグリ事業の5つの主要セグメントを持つ多角的な事業を展開しています。同社の観光事業では、総合レジャー・リゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」や「スパリゾートハワイアンズ・ゴルフコース」の運営を行っており、多くの観光客を惹きつけています。

燃料商事事業では、石炭、石油、クリーンエネルギーを用いた電力の販売を含む、幅広い商品の提供を行っています。製造関連事業においては、常磐製作所が機械や鋳物の製造販売を手掛けており、産業界に貢献しています。

運輸業では、常磐港運株式会社や小名浜海陸運送株式会社(持分法適用関連会社)が、物流サービスを提供しており、地域経済の支えとなっています。アグリ事業では、北茨城ファームが農作物の生産・販売を行い、食の安全と安心を追求しています。

さらに、その他の事業として、常磐湯本温泉株式会社(持分法適用関連会社)が温泉の揚湯及び給湯業を行っており、「スパリゾートハワイアンズ」への温泉供給も担っています。これらの事業を通じて、常磐興産は多岐にわたるニーズに応えるサービスを提供し、地域社会の発展に貢献しています。

経営方針

常磐興産は、観光事業を中心に、燃料商事、製造関連、運輸業、アグリ事業など多岐にわたる事業を展開している企業です。同社は、経営理念として顧客主義、品質主義、人間主義を掲げ、社会への貢献を目指しています。特に、観光事業においては、総合レジャー・リゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」をはじめとする施設の運営を通じて、新しい体験価値の提供に努めています。

経営戦略としては、「経営計画2023」を策定し、新型コロナウイルス感染症の影響からの脱却と黒字化を達成した2022年度を転換期と位置づけています。この計画では、お客様満足の向上、コストコントロールの強化、地域貢献とSDGsへの取り組み強化を3つの柱として掲げています。具体的には、観光事業における「水遊び・温泉・ショー」の3大商品の強化、施設の計画的な増強と改修を進めることで、売上増強を目指します。また、財務体質の強化として、コスト適正化の取り組みを継続し、利益率の向上を図ります。

さらに、SDGsへの取り組みとして、同社の知名度や集客力を活かし、地域活性化に貢献することを目標としています。これらの戦略を通じて、常磐興産は経営基盤の安定と収益の向上を図り、顧客、株主、そして社会に満足いただけるサービスや新しい価値を提供し続ける企業を目指しています。

経営環境においては、コロナ禍の影響が緩和されつつあるものの、ロシア・ウクライナ情勢や円安による原材料価格の高騰など、不透明な状況が続いています。これらの課題に対処するため、同社は観光事業における客層別コンテンツの充実、施設の魅力向上による集客拡大、その他事業における競争力の強化と新規顧客の開拓、コスト削減による収益増大に注力しています。これらの取り組みを通じて、常磐興産は持続可能な成長を目指しています。