- 日本企業
- 建設技術研究所
建設技術研究所 (9621) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
建設技術研究所は、社会インフラ整備に関する総合建設コンサルタント業を営む企業です。同社は河川、ダム、道路、環境、情報システムなど幅広い分野で、企画から設計、施工管理、維持管理まで一貫したコンサルティングサービスを提供しています。現在25の連結子会社を擁し、国内外で事業を展開している業界大手の一社です。
同社の主要顧客は国や地方自治体などの公共機関が中心となっており、公共事業に関連する業務が収益の柱となっています。具体的には道路や橋梁、河川整備、環境保全などの社会インフラプロジェクトにおいて、発注者支援や技術コンサルティングを行うことで安定した収益を確保しています。近年は民間企業向けサービスの拡充にも力を入れており、収益源の多様化を図っています。
事業は国内建設コンサルティング事業と海外建設コンサルティング事業の2つのセグメントに分かれています。国内事業では子会社が専門分野を分担しており、地質調査や環境分析、建築設計などの専門業務を各子会社が担当する体制を構築しています。海外事業では英国のWaterman Groupをはじめとする海外子会社を通じて、建設プロジェクトの総合コンサルティングやビル関連事業、技術者派遣事業を手がけています。
経営方針
建設技術研究所は、2030年を目標年次とした中長期ビジョン「SPRONG2030」のもと、「グローバルインフラソリューショングループ」への飛躍を目指す明確な成長戦略を掲げています。同社は2027年12月期に売上高1,100億円、営業利益120億円、営業利益率11%、ROE12%の達成を中期目標とし、さらに2030年12月期には売上高1,300億円、営業利益150億円、営業利益率11%以上、ROE12%以上の長期目標を設定しています。これらの数値目標は、現在の業績から大幅な成長を前提としており、投資家にとって注目すべき野心的な計画となっています。
同社の成長戦略は「事業ポートフォリオの変革」と「成長基盤の再構築」の2本柱で構成されています。事業ポートフォリオの変革では、従来のコア事業領域である河川や道路などのインフラ整備分野の競争力を深化させながら、防災・減災対策や気候変動対応といった成長分野での事業拡大を加速させています。特に国土強靭化に関連する分野では、政府の継続的な予算確保により安定した需要が見込まれており、同社の技術的優位性を活かした差別化戦略を展開しています。
新市場開拓においては、新規事業領域の探索と海外事業の拡大に重点的に取り組んでいます。海外事業では英国のWaterman Group等を通じた事業展開を進める一方、東南アジア市場での競争力強化にも注力しています。国内では従来の公共事業中心から民間企業向けサービスの拡充を図り、収益源の多様化を推進しています。これにより公共予算の変動リスクを軽減し、より安定した収益基盤の構築を目指しています。
技術革新の面では、DXと生産システム改革を成長基盤の重要な柱として位置づけています。同社はAIを基幹ツールとして技術・管理業務に組み込み、プロセス革新と品質向上の両立を目指しています。また人的資本への投資強化により従業員エンゲージメントの向上を図り、技術力の向上とプロジェクトマネジメント強化を通じた生産性向上に取り組んでいます。これらの取り組みにより、労働集約的な業務構造からの脱却と高付加価値サービスの提供体制を構築し、持続的な収益力強化を実現する戦略を推進しています。