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中部電力JP:9502
事業内容
中部電力は、エネルギー事業を中心に多様な事業を展開しています。中部電力グループは、75の子会社と87の関連会社で構成され、電気やガスの供給を主な事業としています。また、海外エネルギー事業やエネルギー関連の建設業、製造業、不動産事業なども手がけています。
中部電力は、2019年に燃料受入・貯蔵・送ガス事業と既存火力発電事業をJERAに承継しました。さらに、2020年には小売電気事業を中部電力ミライズに、一般送配電事業を中部電力パワーグリッドに承継しました。この体制により、「ミライズ」、「パワーグリッド」、「JERA」の3つの報告セグメントを持っています。
「ミライズ」セグメントでは、電力とガスの販売を行い、さまざまなサービスを提供しています。「パワーグリッド」セグメントは、電力ネットワークサービスを提供し、電力の安定供給を支えています。「JERA」セグメントは、燃料の調達から発電、電力・ガスの販売までを一貫して行っています。
経営方針
中部電力は、変化する事業環境に対応し、持続的な成長を目指しています。2025年4月に企業理念を「人と社会のつながりを、幸せのエネルギーに」へ改定し、経営ビジョン2.0の達成に向けてグループ全体で取り組んでいます。この新たな理念のもと、電力の安定供給や脱炭素社会の実現を目指し、事業構造の変革を進めています。
中部電力は、エネルギーの安定供給を確保しつつ、分散・循環型システムを活用した脱炭素社会の実現を目指しています。また、新たな収益源の獲得や電化による需要創出にも注力しています。さらに、ステークホルダーが求める価値を基に新たなサービスを創出し、エネルギーとともに提供するビジネスモデルへの変革を進めています。
中部電力は、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を重視し、脱炭素社会の実現や社会課題の解決に取り組んでいます。特に、再生可能エネルギーの拡大や原子力発電の活用を推進し、火力発電の脱炭素化を進めています。これにより、持続的な成長と企業価値の向上を図り、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献しています。
中部電力は、地域課題の解決にも積極的に取り組んでいます。不動産事業や地域インフラ事業を通じて、地域の安全・安心・利便性向上を目指しています。また、資本コストや株価を意識した経営を実現するため、事業ポートフォリオの組み替えや資産の入れ替えを進め、ROE(自己資本利益率)の向上を図っています。